「かぐわしい」の「香りがよい」以外の意味は?
「グッド!モーニング」 ことば検定プラス -林修-
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11月5日は、「11(いい)お5(こ)う」の語呂合わせで、「お香文化の日」です。
お香は、6世紀ごろ仏教とともに伝来したと考えられています。
日本書紀には、595年に淡路島に香木が漂着したとあって、これが香木に関する最も古い文献です。
お香は、香りが良いだけではなく、リラックス効果なども期待できますよね。
そして、香りが良いことを「かぐわしい」と言いますが、実は「かぐわしい」にはもう1つ別の意味があることをご存知でしょうか?
そこで、今回はそのもう1つの意味は何かという問題です。
広辞苑に載っている意味を正解とします。
(2020年11月5日に出題されたものですが、夏休みの復習問題として2021年8月11日にも出題されました)
「かぐわしい」の「香りがよい」以外の意味は?
【選択枝】
■ 美しい
■ 成績がよい
■ お年玉いくらもらった?
本日の解答は
■ 美しい
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【今日の■のボケは?】
「芳しい(かぐわしい)」ではなく、「額はしーっ(がくはしーっ)」だそうです。
本日の林修先生の解説
【「かぐわしい」香りがよい以外の意味は?】
「かぐわしい」は「万葉集」にも登場
「かぐわしい」は、古くは「かぐはし」と言って「万葉集」にも登場します。
この言葉は、「か」「ぐはし」と分けることが出来ます。
「か」は、香りのこと
「ぐはし」は、漢字で書けば「細し」
「細し」は"くは(わ)し"と読んで、細やかに美しいという意味です。
"香りが細やかに美しい"から"香りがよい"となるのです。
そして、その香り高いという、良いイメージから、
"すばらしく心ひかれるさま"を表すのに、香り以外のものにも比喩的に「かぐはし」を使うようになりました。
「万葉集」では、
かぐはしき花橘・・・花橘の香りの良さを表す使い方だけではなく、
かぐはし君を・・・「愛する人」に対しても「かぐはし」を使っています。
広辞苑の2番目の意味に「美しい」
広辞苑の「かぐわしい」の2番目に「美しい」が載っています。
【かぐわしい】 (「香細し」の意) ①香りがよい。かんばしい。こうばしい。 ②美しい 【広辞苑より】 |
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