「気骨が折れる」、読みは?
「ことば検定プラス」 -林修-
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林修先生の「ことば検定プラス」
今日は、2019年2月25日に出題された復習問題です。
2月25日は、昭和28年に医者で歌人の斎藤茂吉が亡くなった日です。
茂吉と言えば、この番組でも何回かお話してきましたが、うなぎ好きなことで知られています。
今はうなぎが大変高くなりましたから、もし今の時代に茂吉が生きていれば、この状況をどんな風に読んだろうかと考えるのは林先生だけでしょうか?
茂吉は、生涯におよそ1万8000首の歌を詠みました。
一方、精神科医としても優秀で、永井荷風や、芥川龍之介も診察を受けたようです。
患者の前では、とても温厚だったいう茂吉ですが、実は大変な癇癪(かんしゃく)持ちで、家族に対し、怒りを爆発させることが多かったそうで、周囲はさぞや気を遣ったことでしょうね。
そして、そんな気疲れを表す言葉に「気骨が折れる」という言葉がありますが、どう読みますか?
ことば検定プラス 今日の問題
「気骨が折れる」、読みは?
【選択枝】
■ 「きぼね」が折れる
■ 「きこつ」が折れる
■ 3日も寝ていない
【ことば検定プラス】本日の解答
■ 「きぼね」が折れる
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【今日の■のボケは?】
「きぼねが折れる」「きこつが折れる」ときて「きっと倒れる」というリズムだけでのボケです。
【ことば検定プラス】林修先生の解説
【「気骨が折れる」読みは? 】
気骨「きこつ」は"気骨のある人"
この字には、「きぼね」「きこつ」どちらの読みもあります。
ところが、「きぼね」と「きこつ」では意味が全然違うんです。
気骨「きこつ」は、"自分の信念に忠実で、容易に人の意に屈しない意気。気概"という意味があります。
「気骨のある人」と使いますよね。
気骨「きぼね」は"気骨が折れる"
一方、気骨「きぼね」は、"気苦労、心配"という意味です。
"気疲れすること"を表す言葉ですから、どちらの読みが正解かおわかりですよね。
今日の正解は、「きぼね」が折れるです。
苦労することを"骨を折る"、あるいは、"骨が折れる"と言いますが、それと同じで、特に、気持ちの面で骨が折れることを、「きぼね」が折れるというのです。
「きこつ」が折れるというのは、間違いです。
「きこつ」が折れるというのは、間違いです。
前回の「ことば検定プラス」
本日の出題
「お天気検定」
□ オルニチンが多く含まれるしじみは?
「ニュース検定」
□ 世界最大の洋上風力発電所はどこにある?