「てこずる」の由来は?
「ことば検定プラス」 -林修-
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林修先生の「ことば検定プラス」
3月18日は、昭和39年に初めて国産の電卓が発表された日です。
世界初の電卓は、その3年前にロンドンで発表されていて、国内の企業もそれに追いつこうとしていたのです。
昭和39年6月に発売されていた電卓は、重さが25㎏。
価格は何と、53万5000円。
当時の大衆車並みの高級品でした。
価格は何と、53万5000円。
当時の大衆車並みの高級品でした。
そもそも電卓は、電子式卓上計算機の略ですが、これがないと計算に「てこずる」という人も多いと思います。
そこで今回は、今出てきた「てこずる」は何に由来するかという問題です。
ことば検定プラス 今日の問題
「てこずる」の由来は?
【選択枝】
■ 手の平をこする
■ 梃子(てこ)
■ 転んで顔から落ちた
【ことば検定プラス】本日の解答
■ 梃子(てこ)
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【今日の■のボケは?】
「てこずる」ではなく、「デコ擦る(でこずる)」だそうです。
【ことば検定プラス】林修先生の解説
【「てこずる」の由来は?】
「てこずる」は江戸時代の流行語
「てこずる」は、江戸時代、18世紀後半の流行語だと言われています。
江戸の大人の読み物「黄表紙」などで使われて流行したようです。
江戸の大人の読み物「黄表紙」などで使われて流行したようです。
使い方も、単に"困る"というだけではなく、例えば、
2朱と3朱の工面にさへ てこずる
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といったように、金に困ることにも使われていました。
「てこずる」の漢字は「梃摺る」
そして、今でも使う「梃子でも動かぬ」や、手に負えないとのいう意味「梃子に負えぬ」も、江戸時代から使われ始めた言葉です。
「てこずる」の漢字も、広辞苑には、「梃摺る」と載っています。
つまり、「てこずる」は"梃子がずれてしまって物を動かせずに処置に困る"ことから生まれ、流行したと考えられています。
ということで、正解は「梃子(てこ)」です。
ということで、正解は「梃子(てこ)」です。
当時は、重機などがありませんでしたから、私達の想像以上に、重い物を動かせる梃子(てこ)が身近なものだったんでしょうね。
前回の「ことば検定プラス」
本日の出題
「お天気検定」
□ きのうまでに桜の開花が発表された地点は何カ所?
「ニュース検定」
□ "中国軍事訓練動画"どの方面部隊のもの?