信長が舞った「人間五十年」本来の意味は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
きょう6月23日は、1534年に織田信長が生まれた日です。
一昨日の21日も、信長を語る上で重要な日でした。
それは、1582年6月21日に起きた「本能寺の変」で信長が亡くなった日でした。
信長は、今でいう満48歳を迎える2日前に亡くなったということになります。
そして信長といえば、この一節を舞うシーンがおなじみです。
「人間五十年、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり」
信長は、この一節を好んだとされ、「信長公記」という伝記には「桶狭間の戦い」の出陣前にも舞ったというふうに記されています。
というわけで、今日は信長が舞った「人間五十年」の本来の意味はどれかという問題です。
信長が舞った「人間五十年」本来の意味は?
青 -人の世の時間
赤 -人の寿命
緑 -豆の在庫がなくなる
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ことば検定 答え
青 -人の世の時間
ことば検定 解説
きょうの解説
「人間五十年、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり」
この言葉は、信長のものだと勘違いしている人はいるようですが、元々は「幸若舞」という芸能の「敦盛」という演目の一節です。
平敦盛、清盛のおいで16歳で戦場に散ったと言われる武将です。
この「悲運の武将」の物語は、古くから浄瑠璃などで取り上げられてきました。
この「悲運の武将」の物語は、古くから浄瑠璃などで取り上げられてきました。
「下天」 人間界の50年というのは 1日
そして、今日のポイントは「人間五十年」に続く「下天」にあります。
この「下天」というのは、天上界の最下層を意味します。
最下層と言っても、そもそも天上界ですから、人間界とは、時間の流れが全く違うんです。
最下層と言っても、そもそも天上界ですから、人間界とは、時間の流れが全く違うんです。
この「下天」においては、人間界の50年というのは、1日なんだそうです。
ですから、この一節は「人間界の50年は下天ではたった1日に過ぎず、下天と比べれば人間界は夢幻のように儚いもの」だという意味になります。
「人間五十年」は「人間界の50年」のことで、人の寿命が50年ということではないんです。
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