「寝耳に水」と同じ意味の言葉は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
*正式な解答が出るまでは、解答予想となりますのであらかじめご了承ください。
ことば検定 問題
きょう8月1日は「水の日」です。
限りある資源を大切にしようと、今日から1週間は水の週間になっています。
どうして8月になったかというと、8月が水の使用量が多い月だからです。
気温が高くなると、水の消費も増えるようです。
ちなみに暑い時期以外だと、大晦日も家庭での水の使用が増えるそうです。
今日は水の話なので、水がつく言葉から「寝耳に水」と同じ意味で、江戸時代に使われていた言葉は何かという問題です。
「寝耳に水」と同じ意味の言葉は?
青 -寝耳にすりこ木
赤 -寝耳に哲学
緑 -寝不足細かな間違い
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ことば検定 答え
青 -寝耳にすりこ木
ことば検定 解説
きょうの解説
「寝耳に水」とは
「寝耳に水」は、豊臣秀吉の伝記「太閤記」にこんな風に出てきます。
「城中 寝耳に水の入たるが如く、驚きあへりつつ」
ここでの「寝耳に水」は、驚き慌てることを例えとして用いられています。
これは、実は朝鮮出兵で先陣を切った小西行長の軍が、敵の城を午前2時に襲った時の描写です。
午前2時ですから、さぞ驚いたでしょう。
この表現は、寝ているうちに洪水が起きて、その音を耳にしたときのようだという例えで使っていたのが、元々の使い方でした。
実際に、水が耳に入ってくることはなかったのです。
「寝耳に水」と同じ意味の言葉
ただ、そのうちに「耳に入る」という表現が、「聞こえる」という意味ではなく、実際に水が耳の中に入ってくるとして受け取られてしまうようになって、江戸時代にこんな表現が生まれました。
「寝耳に槍」
「寝耳へ石火矢(いしびや=大砲)」
どちらも、実際に耳に入ることはありえないものですが、「寝耳にすりこ木」もこれと同じような表現です。
驚き、インパクトを表現していますから、悪い意味でもいい意味でも使う表現です。
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