法曹界の「曹」とは、元々何のこと?
ことば検定プラス 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定プラス」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定プラス」
きょう9月13日は、「世界 法の日」です。
法の支配を徹底させることで、世界平和を確立しようと1965年の世界会議で宣言されました。
法律というと難しいイメージがあるかもしれませんが、法律を知ることは、自分の権利を実現する手段となりますし、それによって自分の身を守ることにもつながります。
そして、裁判官や弁護士など法律家の社会を「法曹界」と言いますよね。
そこで今日は、「法曹界」の「曹」とは、もともと何のことかという問題です。
きょうの問題
法曹界の「曹」とは、元々何のこと?
青 -僧の位
赤 -部屋
緑 -感心、そして納得
「ことば検定プラス」の解答を速報しています |
きょうの答え
赤 -部屋
【本日の 緑 のボケは?】
「ほうそうかい」ではなく「ほう、そうかい」というボケでした
きょうの解説
【法曹界の「曹」とは、元々何のこと?】
「法曹」という言葉が生まれたのは
法律は社会のルールですから、太古の昔から存在したと考えられていますが、日本で初めて成立した本格的な法典は、701年の大宝律令です。
これは、中国・唐の律令制度を真似て作られたものでしたから、その後、この律令に詳しい官僚を育てていく必要が生じました。
そして、その法学を「明法(みょうぼう)」と呼び、学ぶ者たちの宿舎兼教室を「曹司」と呼びました。
「明法曹司」から、「法曹」という言葉が生まれたのです。
「曹」もともと「部屋」という意味
そして、当時の官僚たちの執務室も「曹司」と呼び、、さらに貴族の息子が親の家の中に持たせてもらった自分の部屋も「曹司」と呼びました。
ここから生まれた言葉が、「御曹司」です。
「曹」という字には、もともと「部屋」という意味があったのですね。
ということで、正解は「部屋」です。
ということで、正解は「部屋」です。
その後、律令を学んだ官僚のことを「法曹」と呼んだことから、現在のような意味へとつながっていったとみられています。
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