「我慢」元々の意味は?
ことば検定プラス 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定プラス」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定プラス」
7月3日は、江戸時代の1837年に、生田万の乱が起きた日です。
国学者の生田万が、越後の柏崎で貧民救済のために蜂起した事件です。
国学者の生田万が、越後の柏崎で貧民救済のために蜂起した事件です。
生田は、3ヶ月ほど前に起きた大塩平八郎の乱の影響を受けていました。
2つの乱の背景にあったのは、多くの餓死者を出した天保の飢饉です。
2つの乱の背景にあったのは、多くの餓死者を出した天保の飢饉です。
生田は、柏崎の代官所を襲撃しましたが失敗し、自決しました。
大塩も生田も、再三にわたって、農民救済の嘆願を行いましたが、聞き入れられることはなく、まさに我慢の限界だったのです。
そこで今日は、今出てきた「我慢」の元々の意味は何かという問題です。
そこで今日は、今出てきた「我慢」の元々の意味は何かという問題です。
きょうの問題
「我慢」元々の意味は?
青 -うぬぼれ
赤 -失敗
緑 -カエルの疑問
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きょうの答え
青 -うぬぼれ
【本日の 緑 のボケは?】
「がまん」ではなく「ガマ、ん?」というボケでした
きょうの解説
【「我慢」元々の意味は?】
「我慢」は仏教に由来する言葉
「我慢」は仏教に由来する言葉です。
この「我慢」の「慢」は"慢心"の慢ですよね。
実は仏教には戒めるべき「七慢」というものがあるんです。
七慢
漫、過漫、漫過漫、我慢
増上漫、卑漫、邪漫
増上漫、卑漫、邪漫
例えば、「漫」とは、自分より劣ったものに対して自分の方が勝っていると驕る心です。
また、「増上慢」は、悟っていないのに悟ったと言い張る慢心を言います。
「我慢」はうぬぼれを指す言葉
では、「我慢」とは何なんでしょうかね。
実はこれは、我をよりどころとして、心が高慢であることです。
言い換えれば、自分自身に固執して他人を侮ること、つまり「うぬぼれ」を指す言葉なんです。
我慢はうぬぼれて、自分自身に固執するところから、強情であることという意味に発展しました。
そこから、なぜかポジティブに自分の意志を張り通す心の強さととらえられ、江戸時代頃には「耐え忍ぶ」といういい意味になったようです。
そこから、なぜかポジティブに自分の意志を張り通す心の強さととらえられ、江戸時代頃には「耐え忍ぶ」といういい意味になったようです。
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