「大団円」とは、どんな終わり方?
「ことば検定プラス」 -林修-
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林修先生の「ことば検定プラス」
今日は3月31日、明日からは4月ですね。
春は出会いと別れの季節と言いますが、別れといえば有名なのが、こちらの言葉。
花に嵐のたとへもあるぞ さよならだけが人生だ |
実はこの言葉は、もともと中国・唐の時代の、友との別れを歌った詩の一節なんです。
その詩を、作家の井伏鱒二が見事に訳したんですね。
その詩を、作家の井伏鱒二が見事に訳したんですね。
考えてみれば、確かに出会った分だけ別れるわけですけれども、どちらかというと、やっぱり人生の前半は出会いが多く、そして後半になればなるほどお別れが増えるので、我々ぐらいの歳になると、この言葉、ますます実感が湧いてきます。
そして今日は年度終わりですから、物語の終わりに使う「大団円」という言葉を取り上げます。
ただし、この言葉はある特定の終わり方に使う言葉なんです。
今日は、それはどんな終わり方なんでしょうか?という問題です。
ことば検定プラス 今日の問題
「大団円」とは、どんな終わり方?
【選択枝】
■ ハッピーエンド
■ 続編に期待できる
■ 日本の分け方
【ことば検定プラス】本日の解答
■ ハッピーエンド
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【今日の■のボケは?】
「大団円」ではなく、「大体県(だいたいけん)」だそうです。
【ことば検定プラス】林修先生の解説
【「大団円」とは、どんな終わり方?】
「大団円」の"団"の2つの意味とは?
まず、この「団円」という言葉が、江戸時代の後半に"終わり"という意味で使われました。
ポイントは、この「団」という字なんですが、「団」には"集団のように塊"という意味と、もう一つ別の意味があります。
「団」は丸いという意味
「団」がつく言葉を思い出してください。
「団子」は穀物の粉などを丸めたものですし、「炭団」は炭を丸めたものです。
「団」には、丸いという意味もあるんです。
つまり、丸い円ですから、"団円なる地球"のように丸いことを表すとともに、"円満であること"、さらには"円満な終わり"にも使われるようになりました。
ということで正解は、「ハッピーエンド」です。
ということで正解は、「ハッピーエンド」です。
そして、「大団円」は「団円」を強調して、完全な終わりを表しますから、赤の選択肢「続編に期待出来る」は不正解です。
また、いろいろなことがあったが、最後にはすべて丸く収まったという場合に使うべきで、短編にはあまり使いません。
前回の「ことば検定プラス」
本日の出題
「お天気検定」
□ 最も多く花びらがつく桜、1輪に何枚?
「みんなのエンタメ検定」
□ 小島よしお 教員免許は持っている?