地球⇔月の距離は地球⇔ISS(国際宇宙ステーション)の何倍?
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池上彰 ニュース検定
今日は、2020年7月16日に出題された復習問題です。
【問題】
地球⇔月の距離は地球⇔ISS(国際宇宙ステーション)の何倍あるか?
■ 10倍
■ 100倍
■ 1000倍
本日の解答は
■ 1000倍
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池上彰さんの解説
【宇宙戦略の岐路】
「アルテミス計画」の日本参加の波紋
以前このコーナーで、トランプ大統領が主導した月探査計画をお伝えしました。
2024年までに宇宙飛行士の月面着陸を目指す「アルテミス計画」です。
ちなみに「アルテミス」とは、ギリシャ神話に出てくる女神の名前です。
アメリカの宇宙開発計画には、アポロなどギリシャ神話の名前を付けるのが恒例です。
アポロ計画の再来ともいわれていますが、日本が参加を表明し、波紋が広がっています。
アルテミス参加は日本の宇宙戦略の岐路
日本はこれまで国際宇宙ステーション(ISS)に力を入れてきました。
それに加えて、アルテミス計画にもお金を出すのは難しいのではないかと見られているのです。
そもそも国際宇宙ステーションと月探査とでは、地球からの距離が全く異なります。
国際宇宙ステーションと地球との距離は400㎞ほどですが、月との距離は38万kmほどです。
およそ1000倍も離れているのです。
それだけ月探査には金がかかり、技術的にも難しい計画なのです。
それに並行して建設するのが、月の周りを周る宇宙ステーション「ゲートウェイ」です。宇宙飛行士は24年以降、ここで月着陸船に乗り換え、月面に着陸する計画です。
さらに、将来は火星探査の拠点になる可能性があります。この「ゲートウェイ」こそがアルテミス計画の目玉なのです。
「ゲートウェイ」は、私たちがテレビでよく見る国際宇宙ステーションのようなものです。
ここを拠点に、月にどんな資源があるのか調べたり、月面基地を建設したりしようというのです。
成功すれば、日本人宇宙飛行士も月に降り立つ日が来るかもしれません。
実にロマンはありますが、予算は限られています。
日本はこれまで国際宇宙ステーションに、1兆円を超える資金を投じてきましたが、費用対効果には疑問の声も出ています。
アルテミス計画への参加は、日本の宇宙戦略の岐路となりそうです。
前回のニュース検定
2020年12月3日出題のニュース検定
2020年7月15日出題のニュース検定