由来が「線香に関係」する言葉は?
ことば検定スマート 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定スマート」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定スマート」
今週は「香り」についてお話しています。
「香典」は、なぜ「香り」と書くのでしょう?
元々、「香典」とは仏前に線香を供えることだったのです。
元々、「香典」とは仏前に線香を供えることだったのです。
香を食べると書く「香食」、あるいはそれをひっくり返した「食香」とは、仏教では「香り」は亡くなった人の食べ物だと考えられています。特に、極楽浄土に旅立つ四十九日までの間、故人に食べてもらうために線香を焚くことを「食香」と言います。
今日はそんな「線香」にちなんで、言葉の由来が「線香」に関係するものはどれかという問題です。
きょうの問題
由来が「線香に関係」する言葉は?
青 -のろしを上げる
赤 -一本立ちする
緑 -大浴場に喜びの声
「ことば検定スマート」の解答を速報しています |
きょうの答え
赤 -一本立ちする
【本日の 緑 のボケは?】
「線香に関係」ではなく「銭湯に歓声」というボケでした
きょうの解説
【由来が「線香に関係」する言葉は?】
「のろしを上げる」
まず「のろしを上げる」ですが、のろしは漢字で書くと「狼煙」。
古代中国では、「狼煙」を上げるのに、実際に狼のふんを燃やしたんだそうです。
それで、この字が使われるようになったということです。
「一本立ちする」
一方の「一本立ちする」。
「線香」は燃える時間が一定です。
「線香」は燃える時間が一定です。
江戸時代には、それを利用したタイマーになるものがありました。
もともと、「香」の燃えた長さで時間を計る香盤時計が中国で発明されて、日本では奈良時代から使われていたと考えられています。
さらに、江戸時代には「線香」を使った「線香時計」も使われました。
それを使っていたある客商売といえば、花柳界です。
芸者さんが、客につくお座敷の時間を、線香1本が燃え尽きるまでの30分ほどを基準としていたようです。
そして「一本立ち」とは広いところに一本だけ立っている木のことですが、花柳界では「線香」一本分、1人座敷で客を楽しませることができる芸者を一人前として認めたことから「一本立ちする」という言葉が生まれたとされています
花柳界
芸者が客につく時間
線香1本が燃え尽きるまでの約30分が基準→1人前
線香1本が燃え尽きるまでの約30分が基準→1人前
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