『古事記』の赤い糸伝説、「赤」の由来は?
ことば検定プラス -林修-
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林修先生の「ことば検定プラス」
5月31日は、1604年に江戸幕府が糸割符(いとわっぷ)制度を導入した日です。
当時、生糸は中国からの大切な輸入品でしたが、間に入ったポルトガル商人が莫大な利益を得ていました。
そこで幕府は、国内の一部の商人だけに生糸を買う権利を与え、値段も彼らが決められるようにしたんです。
そして、糸と言えばこの言葉「運命の赤い糸」
こうした「赤い糸の伝説」は、実は世界各地にあるんですが、なぜ赤なんでしょうか?
そこで今回は、古事記に登場する伝説で、糸の赤は何に由来するかという問題です。
そこで今回は、古事記に登場する伝説で、糸の赤は何に由来するかという問題です。
今日の問題
『古事記』の赤い糸伝説、「赤」の由来は?
【選択枝】
■ 赤土
■ 明るい光
■ 1個1000円のポテト
「ことば検定プラス」本日の解答
■ 赤土
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【今日の■のボケは?】
「うんめいのあかいいと(運命の赤い糸)」ではなく、「うんめえのたかいいも(旨ぇの高い芋)」だそうです。
林修先生の解説
【『古事記』の赤い糸伝説、「赤」の由来は?】
『古事記』に登場する奈良県の三輪山伝説
『古事記』に登場するのは、奈良県の三輪山伝説と呼ばれるものです。
昔、ある美しい娘のもとに夜ごと訪ねてくる男がいました。
やがて2人は結ばれ、娘はその男の子どもを身ごもったのですが、男が誰か名前も知らなかったのです。
そこで、娘の両親がある提案をしました。
やがて2人は結ばれ、娘はその男の子どもを身ごもったのですが、男が誰か名前も知らなかったのです。
そこで、娘の両親がある提案をしました。
赤土を床の前に散らし、
卷子紡麻(へそを)を針に貫きて、 その衣を裔すそに刺せ。 古事記「三輪山伝説」
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卷子紡麻(へそを)とは、糸巻きに巻いた麻糸のことです。
麻糸を針に通し、男の着物の裾に刺しなさいと言ったんですね。
そして翌朝、娘が麻糸をたどると、三輪山に着きました。
実は、男は三輪山の神様で、娘は神の子を身ごもっていたんです。
これが古事記の「赤い糸伝説」です。
運命の赤い糸の由来となる話は中国にも
そして、娘が床に散らしたものとは「赤土」でした。
かつて赤土には、邪なものを防ぐ力があると信じられていたようです。
ということで正解は「赤土」です。
運命の赤い糸の由来となる話は、中国にもあるのですが、そちらは互いの足首に結ばれた赤い縄なんだそうです。
「ことば検定プラス」前回の内容
本日の出題
「お天気検定」
□ 「貝櫓(かいやぐら)」とも呼ばれる気象現象は?
「みんなのエンタメ検定」
□ ゆず デビュー曲「夏色」MV撮影時の苦労は?