「羊の皮を被った狼」由来は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
きょう7月5日は、1996年 羊のクローン ドリーが誕生した日です。
世界で初めて、体細胞から作られたクローンとして大変話題になりました。
簡単に言うと、すでに成長した別の羊の体から細胞を取り出し、新たな羊を作ることに成功したのです。
そんな羊にちなんだ言葉で「羊の皮を被った狼」という言い回しがあります。
意味としては、親切そうに振舞っていても内心ではよからぬことを考えている人物のたとえとして使われることが多いです。
そんな「羊の皮を被った狼」が、内心でよからぬことを考えてる人のことを例えるようになった由来は何かという問題です。
「羊の皮を被った狼」由来は?
青 -童謡
赤 -聖書
緑 -番号秘密の若作り女主人
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ことば検定 答え
赤 -聖書
ことば検定 解説
きょうの解説
「羊の皮を被った狼」という表現は、特によく使われる業界があり、それは車業界のようです。
きっかけは、1964年鈴鹿で行われた自動車レース。
その後の新聞に、こんな見出しが出ました。
「レースに出場した車は羊の皮をかぶったオオカミ 外形こそは町で見るのと同じ優美な乗用車だが、内部はまるっきり違うのだ」とあります。
ここから見た目はおとなしいが、優れた性能を持つ車の表現としても広まったようです。
いい表現として使われています。
そこが問題で、よからぬことを考えているという元のニュアンスと少しずれています。
では本来の意味で使われたのは、いつだったのか?
およそ2000年前に聖書に書かれたこちらです。
「偽預言者を警戒しなさい。彼らは、羊の皮を身にまとって、あなたがたのところに来るが、その内側は貪欲な狼である」
これは、「いい人そうなふりをして近づくが、のちに豹変する悪人に注意せよ」という新約聖書の教えです。
ちなみに、この表現はイソップ寓話にも出てきて、「はかりごとは災難を招く」という戒めとして出ています。
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