「フカヒレ」フカの語源は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
きょうは4月21日、今日も中華料理の話です。
高級中華と聞いて思いつく中に、「フカヒレ」を使った料理があります。
「フカヒレ」は、サメのヒレを乾燥させたもので、それ自体には味はありません。
スープの味を染み込ませ、独特の食感とともに楽しむ料理です。
中国では、400年も前から食べられてきたと言われています。
そんな中国に江戸時代、「フカヒレ」を大量に輸出していたのが日本です。
長崎から「干しアワビ」や「ナマコ」ともに高級食材として輸出していたのです。
江戸時代は、西日本を中心にあちこちで生産されていました。
今では宮城県の気仙沼が有名ですが、気仙沼で「フカヒレ」の生産を始めたのは江戸時代の終わり頃とされていて、産地として広く知られるようになったのは、昭和になってからのことのようです。
今日は「フカヒレ」のフカの語源は何かという問題です。
「フカヒレ」フカの語源は?
青 -ふくよか
赤 -深い
緑 -重圧が凄い
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ことば検定 答え
赤 -深い
ことば検定 解説
きょうの解説
「鱶(フカ)」とはサメのこと
「フカヒレ」は、中国では "魚のヒレ"という意味の「魚翅(ユイチー)」と呼ばれているそうです。
日本語の「フカヒレ」は漢字で書くと、「鱶鰭」と書きます。
「鱶(フカ)」とはサメのことです。
「フカ」は、中国から「フカヒレ」の製造法が伝わった西日本で使われた言葉です。
そして、サメの中でも特に大型のサメを指す表現です。
「フカヒレ」の加工には、小型のサメよりも、大型のサメの方が良いとされたことから、その食材の名前が「フカヒレ」となったといわれています。
「フカ」という言葉
では、そもそも大型のサメを「フカ」と呼んだのか!?
大きいサメがいるのは、海の深い場所にいるイメージです。
「フカ」という言葉は、"海の深いところにいる"、つまり「深い」が語源です。
「深海魚」と書いて、「ふかみうお」の略という説もありますが、いずれにしても語源は「深い」となります。
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