「おかあさん」の由来は?
ことば検定スマート 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定スマート」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定スマート」
昨日、5月8日は「母の日」でした。
南半球のオーストラリアでも、日本と同じ5月の第2日曜日は「母の日」なんだそうです。
ただし、かつて一般的だったのは、カーネーションではなく、別の花を贈ることだったみたいです。
その花とは「菊」で、そもそもオーストラリアの5月は秋ですからね。
「菊」は英語で「chrysanthemum(クリサンセマム)」といい、「mum(マム)」が入っています。
そこで、オーストラリアでは「母の日」に菊を贈っていたようです。
一方、日本で母親を呼ぶ言葉は「おかあさん」が一般的です。
そこで今日は、「おかあさん」という言葉の由来は何かという問題です。
きょうの問題
「おかあさん」の由来は?
青 -太陽
赤 -他人の妻
緑 -高台はN.G.やで
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きょうの答え
赤 -他人の妻
【本日の 緑 のボケは?】
「おかあさん」ではなく「丘あかん」というボケでした
きょうの解説
【「おかあさん」の由来は?】
母親を「おかあさん」と呼んだのは
母親を「おかあさん」と呼ぶようになったのは、実は全国に広まったのは明治の後半とかなり新しいです。
明治36(1903)年の、小学校の教科書に載ったことが広まるきっかけだそうです。
言葉自体は、江戸の後半から中流以上の家庭では使われていたようです。
それ以前にあった、「おかあさん」に繋がる呼び方は「かかさま」が「おかかさま」になって、その後「おかあさま」「おかあさん」と変化したとみられています。
「おかあさん」の由来は
今出てきた「かかさま」の「かか」とは何のことでしょうか?
その語源には有力説が二つあって、上と書く「上様(かみさま)」、あるいは「御方様(おかたさま)」。
いずれも、身分の高い人などの妻、つまり「他人の妻」を敬った呼び名だったのです。
いずれも、身分の高い人などの妻、つまり「他人の妻」を敬った呼び名だったのです。
この「敬った」というのがポイントで、敬うべき女性という共通点から、これらを語源に母親を「おかかさま」と呼ぶようになったのではないかと考えられています。
妻に使う「かみさん」も同じ「上様(かみさま)」が語源とみられ、本来は敬意を込めた呼び名です。
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