「鉄血宰相」ビスマルク、「鉄」と「血」は何のこと?
ことば検定プラス 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定プラス」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定プラス」
きょうは、2020年9月30日に出題された復習問題です。
きょう9月30日は、1862年に、当時プロイセン王国の首相に就任したばかりのビスマルクが、後世に残る演説を行った日です。
ビスマルクは、後にドイツの統一を成し遂げた人物です。
ただ、ビスマルクと聞くと、彼の功績より、ピザを思い出すという方もいるでしょう。
実は、彼は大の卵好きで、目玉焼きを乗せたステーキをよく食べたことから、卵を乗せた料理を、ビスマルク風というようになったそうです。
そしてもう一つ、ビスマルクといえば、「鉄血宰相」の異名でも知られていますよね。
そこできょうは、「鉄血宰相」の「鉄」と「血」とは何のことかという問題です。
きょうの問題
「鉄血宰相」ビスマルク、「鉄」と「血」は何のこと?
青 -産業と労働力
赤 -兵器と兵力
緑 -つくねとハンバーグ
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きょうの答え
赤 -兵器と兵力
【本日の 緑 のボケは?】
「てっけつさいしょう(鉄血宰相)」ではなく「ねってるざいりょう(練ってる材料)」というボケでした
きょうの解説
【「鉄血宰相」ビスマルク、鉄と血は何のこと?】
ビスマルクが鉄血宰相と呼ばれた由来
独立性の強い国家の連合体だった当時のドイツでは、統一の機運が高まり、連邦の中心的存在だったプロイセン王国のビスマルクの演説が注目を浴びました。
彼はドイツ統一を目指す演説を、こう締めくくりました。
現下の大問題は、 言論や多数決によってではなく(中略) 鉄と血によってのみ解決される -ビスマルク(1862年9月30日)- |
1862年9月30日に行われたこの演説は、"鉄血演説"と呼ばれ、「鉄血宰相」と呼ばれた由来でもあります。
「鉄血」とは「兵器と兵力」
言論や多数決を否定するとはとんでもない話ですが、彼は軍備の増強なしに、フランスやロシアの列強に対抗できないと考えたのですね。
となれば、「鉄と血」とは、「兵器と兵力」が正解です。
一方で、ビスマルクは、卓越した外交手腕で周辺国と次々と同盟を結び、ドイツ統一後、ヨーロッパに平和をもたらすことに成功しています。
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