「とんち」の由来は?
ことば検定プラス -林修-
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林修先生 ことば検定プラス
今日は2019年1月9日に出題された復習問題です。
1月9日は「とんちの日」です。
とんちと言えば、一休さんです。
"いっきゅう"の語呂合わせから1月9日に設定されました。
「一休さん」はもちろんフィクションですが、モデルとなった一休禅師は実在します。
一休さんのモデル
室町時代の僧侶 一休宗純(1394-1481)
僧侶なのに、酒を飲む、肉を食べる、女性も大好きという相当型破りの方だったようです。
しかし、そうした人間臭い生き方が人々に支持され、江戸時代に彼をモデルにして"とんち"話が作られました。
ことば検定プラス 今日の問題
「とんち」の由来は?
【選択枝】
■ とんちんかん
■ 即座に
■ すき焼きに豚肉
本日の解答は
■ 即座に
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【今日の■のボケは?】
「とんち」ではなく、「トンチッ」だそうです。
本日の林修先生の解説
【「とんち」の由来は?】
「とんちんかん」は刀鍛冶の音に由来
「とんちんかん」を漢字で書くと「頓珍漢」と書きます。
この"頓"に"知"を足せば、「とんち」ですから、これを選んだという方もいたかもしれないですね。
残念ながら、この「頓珍漢」は当て字です。
これは、刀鍛冶の音に由来する言葉で、「とんち」とは関係ないんです。
「とんち」の頓は「すぐに、急に」の意味
今日のポイントは、「とんち」の「頓」の意味です。
この「頓」、例えば、仏教で修行をしないで一挙に悟りを開くことを"頓悟(とんご)"、また、将棋で見落としなどから、いきなり玉を詰まされてしまうことを"頓死(とんし)"と言います。
「頓」には、「すぐに、急に」という意味があるんですね。
ということで、「即座に」です。
その場に応じて、即座に出る知恵で「とんち」というわけです。
一休禅師の歌
最後に、一休禅師の歌をご紹介します。
門松は 冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし -一休宗純(室町時代)- |
お正月には皆が歳をとる。
"冥土の旅"つまり、「死」に一歩近づいている
はたして、本当にめでたいのかどうかという歌で、「物事を一面的に捉えてはいけない」という教えが込められています。
"冥土の旅"つまり、「死」に一歩近づいている
はたして、本当にめでたいのかどうかという歌で、「物事を一面的に捉えてはいけない」という教えが込められています。
前回の「ことば検定プラス」
本日の出題
「お天気検定」
□ 寒波と寒気の違いは?
「ニュース検定」
□ 皇后さまは日本語を含め何か国語を話される?