
宇都宮市大谷地区「石のまち」
巨大地下空間の採掘場
【GOOD!いちおし】
テレビ朝日グッド!モーニング「Good!いちおし」のコーナーで紹介された内容をご紹介しています。
巨大地下空間の採掘場
| およそ1500万年前の地層を掘って出来上がったのは、巨大な地下空間。 今日の「Good!いちおし」は「石のまち」として発展を遂げたその採掘現場を大公開します。 |
宇都宮・大谷地区に広がる
巨大な地下採掘場
きょうの「GOOD!いちおし」では、栃木県宇都宮市の大谷地区で採掘される「大谷石」が紹介されました。
大谷石は、およそ1500万年前の地層から切り出される石で、長年の採掘によって地下には巨大な空間が広がっています。
大谷地区は「石のまち」として発展してきた場所で、採掘の歴史を伝える資料館は、ドラマやコンサートの舞台としても利用される人気観光スポットになっています。
その近くには、今も実際に採掘が続けられている大谷石産業の現場があります。
大谷石は
柔らかく加工しやすいのが特徴
大谷石の大きな特徴は、石の中では比較的柔らかく、加工しやすいことです。
切ったり削ったりしやすいため、建築資材として古くから重宝されてきました。
20世紀を代表する建築家フランク・ロイド・ライトが設計した旧帝国ホテルでも、大谷石が外装や内装に多く使われています。
柔らかいだけでなく、独特の質感や表情があることから、建物に温かみのある雰囲気を与える石として親しまれてきました。
地下50メートルに広がる
神秘的な空間
採掘現場へはエレベーターで一気に地下約50mまで降ります。
そこに広がっていたのは、高さ約24mにもなる巨大な地下空間です。
長い年月をかけて大谷石を1本1本切り出してきた結果、まるで地下神殿のような景観が生まれました。
大谷石の採掘が本格的に行われるようになったのは江戸時代です。
当時は機械などなく、すべて人の手で掘られていました。
職人たちが少しずつ石を切り出していった積み重ねが、現在の壮大な地下空間につながっています採掘気
チェーンソーのような採掘機で
石を切り出す
現在の採掘では「採掘機」と呼ばれる専用の機械を使います。
先端にはチェーンソーのような刃が取り付けられていて、大谷石にまっすぐ切れ目を入れていきます。
大谷石は加工しやすいため、こうした機械を使った採掘方法が約70年にわたって続けられています。
ただし、まっすぐ切る作業は簡単ではありません。
切れ目が曲がってしまうと、きれいなブロックとして取り出せなくなるため、職人には正確な技術が求められます。
機械で切れ目を入れた後は、くさびを差し込み、ハンマーで叩いて石を岩盤から剥がします。
重さ200㎏の石をクレーンで地上へ
切り出された大谷石のブロックは、一つ約200㎏にもなります。
採掘現場では、これを3個まとめてクレーンで地上へ引き上げることもあります。
採掘は横方向と下方向を組み合わせながら進められます。
まず横に掘って奥行きを確保し、その後、下へ規則正しく掘り進めます。
この方法によって一定の間隔で柱となる岩盤を残すことができ、天井の崩落を防ぎながら安全に地下空間を広げることができます。
年間約2万5000トンを採掘
大谷石は現在も年間およそ2万5000トンが採掘されています。
主な用途は建物の外壁や内装、塀などの建築資材ですが、最近では新しい使い方も増えています。
大谷石が持つ吸水性を生かしたコースターや、耐火性を利用したかまどなど、暮らしに取り入れやすい商品も作られています。
長い歴史を持つ大谷石ですが、建築だけにとどまらず、その特徴を生かした新しい活用法が広がっています。
江戸時代から続く採掘の歴史と、地下深くに広がる壮大な空間。
宇都宮の大谷石は、今もさまざまな可能性を秘めた魅力ある石として受け継がれています。
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