縁起物として、柏の葉が使われる理由は?
ことば検定プラス -林修-
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6月16日は「和菓子の日」です。
平安前期に疫病の収束を願って、6月に年号を改め、16個のお菓子などを備えたことに由来するとされています。
江戸時代にもこの日、菓子を供える習慣があり、
備えた菓子や餅を食べることで、疫病退散を祈願する嘉祥(かじょう)食いも広まりました。
備えた菓子や餅を食べることで、疫病退散を祈願する嘉祥(かじょう)食いも広まりました。
小林一茶がこんな句を読んでいます。
子のぶんを 母いただくや 嘉祥喰ひ |
一茶らしいユーモラスな句ですよね。
私たちも、コロナの終息を願って、今日はお餅を食べるといいかもしれないですね。
そして今回は、そんな餅の中でも、柏餅に注目して、縁起物として「柏の葉」が使われる理由は何でしょうか?という問題です。
今日のことば検定プラス
縁起物として、「柏の葉」が使われる理由は?
【選択枝】
■ 葉が枯れない
■ 枯れても落ちない
■ ダンシングクイーン
「ことば検定プラス」答え
■ 枯れても落ちない
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【今日の■のボケは?】
「柏の葉」ではなく、「歌手はアバ」だそうです。
「ことば検定プラス」林修の解説
【「柏の葉」なぜ縁起物として使われる?】
「柏の葉」は枯れても葉が落ちない
植物の葉で食べ物を包む、あるいは食器として葉を使うことは、古代から行われてきました。
そうした葉を、炊葉(かしきは)と呼び、炊葉(かしきは)が"かしわ"となったとするのが有力な語源説の一つです。
柏の葉は大きくて、食べ物を包むのにちょうど良かったのでしょうね。
しかしこれは広葉樹ですから、冬は葉が枯れて落ちてしまいそうです。
実際はどうかというと、冬は確かに葉は枯れるものの、葉は落ちないのです。
柏の古い葉は、次の春に新しい芽が出てくるまで落ちないんだそうです。
家系が絶えない子孫繁栄の縁起物とされた
そこで、"家系が絶えない""子孫繁栄の象徴"として縁起物とされたんですね。
ということで、正解は「葉が枯れても落ちない」です。
こうした柏の特徴は、武家社会では特に好まれました。
5月5日が男の子の節句となったのは、江戸時代からと言われ、餅を柏の葉で包んだ柏餅が広まったと見られています。
5月5日が男の子の節句となったのは、江戸時代からと言われ、餅を柏の葉で包んだ柏餅が広まったと見られています。
「ことば検定プラス」前回の出題
本日の出題
「お天気検定」
□ 関東甲信越地方の梅雨入りに関して実際にあったのは?
「みんなのエンタメ検定」
□ 「#ワンちゃん賭けとくぅ?」一番歩数の多かった職業は?