被災地で原発再稼働に初めて同意した自治体は?
「ニュース検定」 -池上彰-
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【ニュース検定】池上彰さんの解説
特集 大震災から10年⑤
池上解説【原発を選んだ町】
宮城県が女川原発の再稼働を容認
東日本大震災で大津波を受けたのは、福島第一原発だけではありません。
隣の宮城県にある女川原発も、高さ13メートルの津波に襲われました。
女川原発自体は、高さ15mほどの場所にあったので、津波の直撃は免れました。
海岸線に一番近い、2号機の原子炉建屋の地下に水がたまるなどの被害で収まったのです。
その後、東北電力は2号機の再稼働に向けて、安全対策工事に着手します。
2020年2月には、福島第一原発の事故を踏まえた新たな基準で、規制委員会の審査に合格し、国は再稼働の前提となる地元の同意を求めました。
女川町議会と石巻市議会は9月に再稼働を容認。
県議会も賛成し、村井知事は11月再稼働に同意しました。
2020年2月には、福島第一原発の事故を踏まえた新たな基準で、規制委員会の審査に合格し、国は再稼働の前提となる地元の同意を求めました。
女川町議会と石巻市議会は9月に再稼働を容認。
県議会も賛成し、村井知事は11月再稼働に同意しました。
東北電力が目指しているのは、2021年度以降の再稼働です。
実現すれば、東日本大震災の被災地で最初の再稼働となります。
原発不安でも背に腹は代えられない現実
なぜ、地元は同意したのかというと、背景には女川町の主要産業である水産業の落ち込みがあります。
しかも、震災後は街から人が離れ、人口が減り続けているのです。
女川原発では、関連会社を含めると、およそ2900人が働いています。
早期再稼働による経済効果を、町は期待しています。
-女川町商工会 高橋正典会長の話-
大なり小なりいろいろ賛成・反対っていうのは当然あるんですけどね。
電力さんがあって、経済がある程度回ってるっていうふうな現実もある。
(不安が)ないわけじゃないですよ。
だけど、現実それをいちいち意識していて活動しない。
(事故が)起きないっていうのが大前提。
電力さんがあって、経済がある程度回ってるっていうふうな現実もある。
(不安が)ないわけじゃないですよ。
だけど、現実それをいちいち意識していて活動しない。
(事故が)起きないっていうのが大前提。
原発に不安があっても、背に腹は代えられない現実があるのです。
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