「煮え湯を飲まされる」どんな相手から?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
*正式な解答が出るまでは、解答予想となりますのであらかじめご了承ください。
ことば検定 問題
きょう2月5日は「日本語検定の日」です。
外国人を主なターゲットにした検定ではなくて、漢字やことわざ・敬語の使いかたなど、いわゆる国語の検定試験です。
実際の過去問がこちらです。
「口車を合わせておくよ」
この文章を正しく直すと、「口車」ではなく「口裏」が正解です。
「口裏を合わせる」という言葉は、予め相談して2人の話を一致させておくことです。
「口車」を使うならば、"合わせる"ではなく乗るとか乗せるになります。
巧みに言いくるめられて騙されるという意味で使います。
今日は日本語のことわざの中から「煮え湯を飲まされる」のはどんな相手からかという問題です。
「煮え湯を飲まされる」どんな相手から?
青 -信頼していた人
赤 -ライバル
緑 -ヒーロー2人が気絶
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ことば検定 答え
青 -信頼していた人
ことば検定 解説
きょうの解説
まず大正時代の小説「名人地獄(国枝史郎)」の一部をご覧ください。
「あの賊のために、ひどく煮え湯を呑ませられましてな」
賊とは、いわゆる悪い人たちのことですが、この使い方に違和感はありますか?
文化庁の調査(国語に関する世論調査)によると、16~19歳の37%がこの文のように「敵からひどい目に遭わされる」という意味だと思っているのです。
次に、太宰治の文章を見てみると、このことばの本来の使いかたをしています。
「いやな話を聞かされた。煮え湯を飲むような気がした。まさか、と思った」
これは主人公と同棲している女性についての話を聞かされたのです。
驚いたとき、予期せぬことが起きたとき、裏切られたときに「まさか」ということばを使います。
「煮え湯」は沸騰したお湯のことで、信じている相手が出したお湯を疑うことなく飲んだら煮え湯だったということです。
つまり、信じていた人に裏切られてひどい目に遭うという意味なのです。
前回の問題
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