「くっつく」の由来は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
*正式な解答が出るまでは、解答予想となりますのであらかじめご了承ください。
ことば検定 問題
9月29日は「929(くっつく)」の語呂合わせで「接着の日」です。
雑木林などで、くっつき虫が付いたという経験ありますか?
「オナオミ」という植物の実や種で、くっつき虫とかひっつき虫と呼ばれてます。
これは、植物の子孫を広範囲に広げようとしてくっつくのです。
こんなくっつく植物がヒントになって発明されたものが「面ファスナー」です。
犬と狩りに出かけたスイス人の学者が、服や犬の毛にくっついてしまった植物を顕微鏡で観察したのがきっかけだと言われています。
この構造を応用して誕生したのが「面ファスナー」でした。
今日は「くっつく」の由来は何かという問題です。
「くっつく」の由来は?
青 -手繰り寄せる
赤 -食いつく
緑 -地面べたべた
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ことば検定 答え
赤 -食いつく
ことば検定 解説
きょうの解説
「くっつく」という言葉ですが、例えば「あの2人くっついたらしいよ」というと、付き合うとか結婚するという意味で使われています。
また「派閥争いで強い方にくっつく」というと、強い方に付き従うとか、属するという意味で使います。
「くっつく」の「つく」は「付く」という漢字を書きます。
付着するの「付」を使います。
問題は前半の「く」ですが、これが何を意味するのか?
江戸時代の洒落本には、こんな風に「くっつく」が使われています。
「おめへは とんだふとっているの 此手をくっついてやりてへよふだ」(洒落本「素見数子」から)
この「くっつく」の意味は、「食いついて」です。
ですから「くっつく」の「く」は「食(い)」が変化した言葉だったのです。
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