アリと・・・、セミが「キリギリス」に変わった理由は?
ことば検定スマート 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定スマート」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定スマート」
今回も昨日に続き、「イソップ寓話」のお話をします。
「ありときりぎりす」はご存知ですか?
夏の間、遊んで暮らしたきりぎりすと、冬の食料を蓄えるためにせっせと働いたありの話です。
「ありときりぎりす」のあらすじ
夏の間、キリギリスはずっと遊んで暮らしていた
キリギリスは、冬の食料を蓄えるためせっせと食べものを集めているありを笑った
しかし冬が来て食べものはなくなり、キリギリスは食べるものもなくさまよった
ありの家にたどり着いたキリギリスは、ありに笑ったことを謝り、助けてもらった
キリギリスは、冬の食料を蓄えるためせっせと食べものを集めているありを笑った
しかし冬が来て食べものはなくなり、キリギリスは食べるものもなくさまよった
ありの家にたどり着いたキリギリスは、ありに笑ったことを謝り、助けてもらった
というのが、みんなが知るあらすじですが、原作通りではありません。
原作では、キリギリスはアリに見捨てられて死ぬという結末なのです。
さらに、実は原作ではキリギリスは登場さえしていません。
原作では「アリとセミ」だったのです。
今日は、その「アリとセミ」がキリギリスに変わった理由は何でしょうかという問題です。
今日は、その「アリとセミ」がキリギリスに変わった理由は何でしょうかという問題です。
きょうの問題
アリと・・・、セミが「キリギリス」に変わった理由は?
青 -誤訳された
赤 -セミがいなかった
緑 -最低点で合格
「ことば検定スマート」の解答を速報しています |
きょうの答え
赤 -セミがいなかった
【本日の 緑 のボケは?】
「キリギリス」ではなく「ギリギリっす」というボケでした
きょうの解説
【アリと・・・、セミが「キリギリス」に変わった理由は?】
「アリとセミ」だった理由
原作が「セミ」だった理由ですが、古代ギリシャのコインを見ると、セミが描かれています。
コインにまで描かれるほどギリシャでは、セミは身近な存在でした。
「アリとキリギリス」になった理由
でも「セミ」がいるのは、原則として暑いところです。
東京、稚内、アテネ、パリ、この中で一番北にあるのはどの都市でしょうか?
正解はパリです。
パリは、北海道の北端の稚内よりさらに北にあります。
そんな寒い北フランスやドイツに「セミ」はほとんどいなくて、なじみのない昆虫でした。
そんな寒い北フランスやドイツに「セミ」はほとんどいなくて、なじみのない昆虫でした。
そこでいつだったか不明ですが、翻訳の過程で「セミ」から「キリギリス」に変更されたと言われています。
前回の出題
本日の出題
「お天気検定」 □ 中曽根元総理が、別荘の"日の出山荘"に招いたのは? |
「みんなのエンタメ検定」 □ カズレーザー 完璧に成し遂げたいこと? |
今月のプレゼントと応募方法