日本の「公衆浴場」原型に関係するのは?
ことば検定スマート 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定スマート」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定スマート」
きのう3月7日は、「サウナの日」でした。
「サウナ」のに限らず、日本人はお風呂が大好きです。
皆さんは、シャワー派?つかる派? どちらですか?
そもそも湯につかる習慣は江戸時代になってから生まれたもので、それまでは蒸し風呂が一般的だったようです。
そもそも湯につかる習慣は江戸時代になってから生まれたもので、それまでは蒸し風呂が一般的だったようです。
これは江戸の湯屋を描いた絵を見てみると、人がかがんで入っていくところがあります。
実はこの奥は蒸気に満たされていて、「サウナ」のような蒸し風呂だったそうです。
では、いわゆる公衆浴場の原型は、いつごろできたと思いますか。
今日は日本の公衆浴場の原型に関係するものはどれかという問題です。
きょうの問題
日本の「公衆浴場」原型に関係するのは?
青 -寺院
赤 -宿
緑 -いつも山梨へ行く
「ことば検定スマート」の解答を速報しています |
きょうの答え
青 -寺院
【本日の 緑 のボケは?】
「公衆浴場」ではなく「甲州よくゴー」というボケでした
きょうの解説
【日本の「公衆浴場」原型に関係するのは?】
浴衣、風呂敷のルーツとは
平安貴族は、湯帷子(ゆかたびら)という薄い着物を身につけて、蒸し風呂に入ったとされています。
その湯帷子(ゆかたびら)は、浴衣のルーツになったものです。
さらに室町時代には、床にむしろ・すのこ・布などを敷いて入った人は、その上に座ったんだそうです。
敷いた布のことを、「風呂敷」といいます。
公衆浴場の原型 寺院の「施浴」
奈良の東大寺には、直径2mを超える鉄湯船(重要文化財)があります。
湯船といってもこの中に入るのではなくて、中の湯をかけて体を清めていたようなんです。
実は、仏教では体を洗い清めることが、仏に仕える者のお勤めだとされていたのです。
そこで、お寺にはよく浴堂が作られ、貧しい人などに無料で開放する「施浴」も行われていました。
その後、お布施として入浴料を取るようになったとされ、これが銭湯の起源だと言われています。
つまり、奈良から平安にかけて寺院で行われた「施浴」が公衆浴場の原型といえます。
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