「啓発」本来"どんな人"に教える?
ことば検定スマート 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定スマート」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定スマート」
きょうも「SDGs」についてのお話しです。
「持続可能な開発」という考え方は、1987年に提唱されたんだそうです。
もう今から35年前です、
そしてその後、2000年に「SDGs」の前身「MDGs」がまとめられました。
「MDGs」とは、「Millennium Development Goals」の略で「ミレニアム開発目標」と呼ばれています。
8つのゴール、21のターゲット項目からなる2015年までの国際的な開発目標でした。
8つのゴール、21のターゲット項目からなる2015年までの国際的な開発目標でした。
期限だった2015年にさらなる目標を掲げた「SDGs」が生まれたのです。
「SDGs」の期限は2030年ですが、まだまだ成果は十分とは言いがたいです。
広く啓発していくことが必要なのが、現状です。
ところで今出てきた「啓発」とは、本来どういう人に教えることでしょうか?
きょうの問題
「啓発」本来"どんな人"に教える?
青 -道理を知らない人
赤 -意欲のある人
緑 -1つと3つと4つ
「ことば検定スマート」の解答を速報しています |
きょうの答え
赤 -意欲のある人
【本日の 緑 のボケは?】
「けいはつ(啓発)」ではなく「けいやっつ(計8つ)」というボケでした
きょうの解説
【「啓発」本来"どんな人"に教える?】
「啓発」は孔子の言葉に由来
「啓発」は、古代中国の思想家・孔子の言葉に由来します。
孔子の言葉をまとめた「論語」にはこのように載っています。
孔子の言葉をまとめた「論語」にはこのように載っています。
子曰 不憤不啓 不悱不発 -「論語」- |
「子曰く、憤せずんば啓せず、悱せずんば発せず」
この言葉の中に「啓発」とあります。
簡単に言うと、「孔子がおっしゃるには、問題解決のために憤って奮い立つものでなければ教え導かない。そして、自分の考えがありながら言い表せず、悶々としているものでなければ教え導かない」という意味になります。
「啓発」の本来の意味とは
さらに、孔子は続けて「自分で考えるのでなければ二度と教えない」とも言っています。
ちなみに、僕(林修先生)は自分の授業のことは「考える材料を与える時間」だと生徒に言っています。
ですから、自ら考え、学ぶ意欲のある人に教えるのが、「啓発」の本来の意味です。
「SDGs」についても、私たち一人一人が、考え学ぶ意欲を持つことが大切だということになります。
前回の出題
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