ワインの「デカンタ」名前の由来に関係するのは?
ことば検定スマート 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定スマート」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定スマート」
今週のテーマはワインです。
「ワインが開く」という言葉は聞いたことがありますか?
ワイングラスをテーブルの上で揺らしている人を見たことありますか?
レストランでサービスしてる方とか、ソムリエさんとかがやってるイメージですね。
これは「スワリング」といって、ワインを開かせるためにやるのですが、特に、赤ワインは空気に触れることで、香りがより引き出されて、味もまろやかになって、美味しくなると言われています。
それが「ワインが開く」ということです。
実際特に古いものは、もう瓶を開けたばかりのときには、やっぱりちょっと違うなと感じ、だんだんと味わいが変わってくるんです。
実際特に古いものは、もう瓶を開けたばかりのときには、やっぱりちょっと違うなと感じ、だんだんと味わいが変わってくるんです。
ですから、レストランなどで、ボトルから「デカンタ」と呼ばれる容器に移すのも、空気に触れさせてワインを開かせる目的があるのです。
そこで、今日はその「デカンタ」の名前に関するものは何かという問題です。
そこで、今日はその「デカンタ」の名前に関するものは何かという問題です。
きょうの問題
ワインの「デカンタ」名前の由来に関係するのは?
青 -錬金術
赤 -水筒
緑 -この警察手帳誰の?
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きょうの答え
青 -錬金術
【本日の 緑 のボケは?】
「デカンタ」ではなく「刑事(デカ)んだ」というボケでした
きょうの解説
【ワインの「デカンタ」名前の由来に関係するのは?】
語源はラテン語の「デカンターレ」
「デカンタ」を英語で言うと「decanter(デキャンター)」
フランス語では「decanteur(デキャントゥール)」と言います。
これらの言葉の語源は、ラテン語の「decantare(デカンターレ)」。
これが17世紀~18世紀にかけて、フランス語へ、そして英語へと入ったようです。
これが17世紀~18世紀にかけて、フランス語へ、そして英語へと入ったようです。
「デカンターレ」錬金術に使われていた
「decantare(デカンターレ)」の「de」は、"~から"という意味だそうです。
そして「cantare」は、"水差しの注ぎ口"といった意味だったようです。
ですから「decantare(デカンターレ)」は、「水差しの注ぎ口から注ぐ」という意味ですが、ただ注ぐだけではなくて、そうすることによって、上澄みの液体と沈殿物を分離することを表すんだそうです。
実際、赤ワインには「おり」が含まれていることが多いですからね。
そこで、ボトルからデカンタに移すことで、上澄みの液体、つまり「ワイン」と「おり」を分離するのです。
この「decantare(デカンターレ)」は、「錬金術」に使われていました。
これに薬品などを混ぜ合わせて、金を作ろうとしていたのです。
その際に、実験で使われた言葉だったのです。
ということで、正解は「錬金術」でした。
デカンターレ(ラテン語)
錬金術で薬品などを混ぜ合わせ
金を作る実験の際に使われた
金を作る実験の際に使われた
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