会計の際、本来の意味からするとおかしいのは?
ことば検定スマート 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定スマート」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定スマート」
すし屋さんでは、お茶のことを「あがり」と言いますが、これはいわゆる隠語です。
隠語というのは、そもそもその世界の人が使う言葉ですから、お客さんが通(つう)ぶって使うのは、あまりスマートとは言えないかもしれないですね。
隠語というのは、そもそもその世界の人が使う言葉ですから、お客さんが通(つう)ぶって使うのは、あまりスマートとは言えないかもしれないですね。
握りずしの数え方は、「貫」という人が多いのですが、実はこの由来ははっきりしません。
そもそも一貫というのは、重さの単位で、およそ3.75㎏のことです。
江戸の文献を見ても、一つや一個は出てくるのですが、一貫という言葉は出てきません。
これも、何らかの理由で職人さんが使っていたものを、1980年代以降にみんなが使うようになったといわれています。
では、食べ終わって会計をお願いする際に、何と言いますか。
ことば本来の意味からして、厳密に言うとちょっとおかしな言い方があります。
それはどれでしょうか?
きょうの問題
会計の際、本来の意味からするとおかしいのは?
青 -お会計
赤 -お勘定
緑 -おあいそ
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きょうの答え
緑 -おあいそ
【本日の 緑 のボケは?】
今日はボケがありません
きょうの解説
【会計の際、厳密にはおかしい言葉は?】
「お会計」
「お会計」は、「会計をしてください」略ですから、おかしなところはありません。
「お勘定」
次に、「お勘定」ですが、勘定は中国から伝わった言葉です。
「勘」には"かんがえる"という読みもあって、勘定とは元々「考え定めること」でした。
「勘」には"かんがえる"という読みもあって、勘定とは元々「考え定めること」でした。
それが、平安時代に金や物を数えることや計算の意味で、江戸時代には、代金や見積もりの意味でも使われるようになりました。
「お勘定」とは、「料金を勘定してください」のですから、これも問題ないです。
「おあいそ」
そして、「おあいそ」。
「あいそ」は、漢字で「愛想」と書きます。
意味は、人に対して示す好意や、愛らしさのことです。
では、なぜ会計の際に使われるようになったのか?
実は、元々は店側が「愛想のないことで申し訳ありませんがお会計をお願いします」という意味で、「おあいそお願いします」と言っていたようです。
それを、客側が面白がって使い出したみたいです。
客が使うと、「もっと愛想良くしろ」、「愛想が尽きたから勘定にしろ」などの意味になりかねないんです。
今では、辞書にも載っていて間違いとは言えないのですが、厳密にはちょっとおかしな言葉です。
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