「微妙」の本来の意味は?
ことば検定プラス 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定プラス」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定プラス」
きょう9月1日は、「だじゃれの日」です。
9(ク)リエイティブ、かつ1(イ)ンパクトのある「だじゃれ」は、コミュニケーションを豊かにし、だじゃれが秘める無限の9(吸)1(引)力を生かして、世の中にす9(く)1(い)を届けたいという願いが込められているそうです。
和歌に掛詞があるように、日本人は古来「だじゃれ」が大好きです。
ただし、今は面白いものもだじゃれと言いますが、本来は、洒落の駄作が「だじゃれ」です。
そして「だじゃれ」によって、「微妙な空気になった」などと言う人もいますよね。
しかし、その「微妙」の本来の意味をご存知でしょうか?
きょうの問題
「微妙」の本来の意味は?
青 -わからない
赤 -優れている
緑 -ほっぺが落ちる
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きょうの答え
赤 -優れている
【本日の 緑 のボケは?】
「びみょう(微妙)」ではなく「びみよ(美味よ)」というボケでした
きょうの解説
【「微妙」の本来の意味は?】
「微妙」文化庁の調査では
文化庁の調査では、3分の2の人が、いいか悪いかの判断がつかないときに「微妙」を使うと答えています。
いいか悪いかの判断がつかないときに「微妙」と言う 66.2%
-文化庁 平成26年度「国語に関する世論調査」から- |
この「微」には、"かすか"や"細かい"意味ですよね。
では、「妙」はどうでしょうか?
絶妙のタイミングといえば、"これ以上ないタイミング"ですし、"言い得て妙"という言葉もあるように、「妙」には"巧みなこと"の意味があります。
「微妙」もともと仏教の言葉
実は「微妙」は、もともと仏教の言葉なんです。
この「微」という字を、"細やかで奥深く、味わいがあること"の意味で使い、仏の教えを「微妙」と書いて「みみょう」と言うのです。
そこから、明治時代に「微妙」という言葉が生まれたようです。
ですから本来の意味は、"美しさや味わいがなんとも言えず優れているさま"なのです。
ということで、正解は「優れている」です。
さらに「微妙」は、"細かい所に複雑な意味や味が含まれていて、なんとも言い表しようのないさま"へと意味が広がり、現在はそのなんとも言い表しようのないという部分が、独り歩きする形で使われているようです。
前回の出題
本日の出題
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