「戒める」の由来は?
ことば検定プラス 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定プラス」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定プラス」
きょう8月30日は、1615年に武家諸法度が発布された日です。
豊臣家を滅ぼした大阪夏の陣の2ヶ月後、徳川家康が各大名を伏見城に集め、2代将軍秀忠の名で発表しました。
「文武弓馬ノ道、専ラ相嗜ムヘキ事」で始まる13カ条のおきては、質素契約を勧めるなど、諸大名の心得が記されています。
また、幕府の許可なしに城の改修や結婚を禁じるなど、法律によって幕府の統治をはっきりとさせるものでした。
武家諸法度は、諸大名への「戒め」だったのですね。
そこで今日は、今出た「戒める」という言葉の由来は何かという問題です。
そこで今日は、今出た「戒める」という言葉の由来は何かという問題です。
きょうの問題
「戒める」の由来は?
青 -遠ざける
赤 -引き締める
緑 -戸締りした?
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きょうの答え
青 -遠ざける
【本日の 緑 のボケは?】
「いましめる(戒める)」ではなく「いましめる(今閉める)」というボケでした
きょうの解説
【「戒める」の由来は?】
「戒める」歴史は古く日本書紀に登場
「戒める」には、"自らを戒める"のように、"警戒する"、"禁じる"といった意味や、他者への過ちに対して"教え諭す"、"注意する"などの意味もあって、幅広く使える言葉です。
この言葉の歴史は古く、日本書紀にも登場します。
自ら新羅に攻め込もうとした雄略天皇が、神にお伺いを立てたところ、「神、天皇に戒めての日く」、攻めるのをやめるようお告げがあったと記されています。
「戒める」元々忌み遠ざけるという意味
「戒める」の文語は、「戒む」で、これは「いむ+しむ」からできた言葉です。
この「しむ」は、何々させるという助動詞で、ポイントはこの「いむ」の方です。
漢字で書くと、「戒む」です。
つまり、「戒む」とはもともと"忌み遠ざける"という意味なのです。
そこから、不都合なことを起こさないように、"それを避けるよう注意する"、"慎ませる"といった意味へと広がったようです。
ということで、正解は「遠ざける」です。
似た言葉に「諌める(いさめる)」がありますが、これは"上司を諌める"のように、主に目上に対して使う言葉ですから、間違えないでください。
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