「百舌(もず)勘定」意味は?
ことば検定プラス 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定プラス」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定プラス」
7月6日は、2019年に大阪の百舌鳥・古市古墳群が、世界文化遺産に登録された日です。
合わせて89もの古墳が現存する百舌鳥・古市古墳群
中でも仁徳天皇の前方後円墳は全長500m近くある世界最大級の墓として知られています。
中でも仁徳天皇の前方後円墳は全長500m近くある世界最大級の墓として知られています。
百舌とは大阪の地名ですが、仁徳天皇陵を作る際、現場に鹿が飛び込んできて、さらにその鹿の耳から百舌が飛び去ったという伝説に由来するそうです。
そこで今回は、百舌がつく言葉から「百舌勘定」とはどういう意味かという問題です。
きょうの問題
「百舌(もず)勘定」意味は?
青 -人に多く払わせる
赤 -大勢にごちそうする
緑 -役満振り込んだ
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きょうの答え
青 -人に多く払わせる
【本日の 緑 のボケは?】
「もずかんじょう」ではなく「もう、づがんじょー(もう、つかないぞー)」というボケでした
きょうの解説
【「百舌(もず)勘定」意味は?】
百舌勘定はある昔話に由来
百舌(もず)は、他の様々な鳥のさえずりを真似ることができるそうで、そのことから百の舌が当てられたとみられています。
そして、百舌勘定の由来は、こんな昔話にあるんです。
あるとき、"もず"と"はと"、"しぎ"の3羽が全部で15文の買い食いをしました。
支払いの際、"もず"は「はと君は『はと』だから8文、しぎくんは『しぎ』だから7文払うといいよ」と言いました
支払いの際、"もず"は「はと君は『はと』だから8文、しぎくんは『しぎ』だから7文払うといいよ」と言いました
合わせて15文、百舌は自分は1文も払わずに会計を済ませたのです。
百舌は、百の舌を持っていますから、口の上手い鳥だと考えられてきたようです。
百舌は、百の舌を持っていますから、口の上手い鳥だと考えられてきたようです。
「百舌勘定」は広辞苑にも記載
この話から生まれた「百舌勘定」は、広辞苑にも載っています。。
ということで、正解は「人に多く払わせること」です。
この言葉は、昭和9年の「新語新知識」という辞典に載っていて、その頃から使われだしたとみられています。
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