林修のことば検定プラス
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「不憫(ふびん)」、本来の意味は?
ことば検定プラス -林修-

 

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林修先生の「ことば検定プラス」

5月12日は、昭和23年に太宰治が「人間失格」を書き終えたとされる日です。
亡くなるおよそひと月前のことですね。

幼い頃から、人の営みが理解できない主人公を描いたこの作品は、例えば、新潮文庫だけでも累計700万部を超え、夏目漱石の「こころ」と歴代1位を争うほど、今なお読まれています。

 

新潮文庫累計発行部数
1位「こころ」夏目漱石 759万部
2位「人間失格」太宰治 720.4万部
3位「老人と海」ヘミングウェイ 504.7万部

 

「恥の多い生涯を送ってきました」という1文はあまりにも有名ですよね。
人のことが本、質的に理解できない主人公の孤独に共感する人もいるでしょうし、不憫に思う人がいるかもしれないですね。
そこで今回は、今もありました「不憫」
の本来の意味は何かという問題です。
今日の問題

「不憫(ふびん)」、本来の意味は?

 

【選択枝】
 つつましいこと
 動きが遅いこと
 都合が悪いこと

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本日の解答

 都合が悪いこと

 

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【今日ののボケは?】
今日のボケはありません

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林修先生の解説

【「不憫(ふびん)」、本来の意味は?】

「不憫」の「憫」は当て字

"ふびん"は漢字で「不憫」と書きますが、実は「憫」だけで、"あわれむ"という意味があるのです。
ところが、この「不」という字には打ち消しの役割がありますから、字だけを見ると、「不憫」とは"哀れではない"となってしまいますよね。

どういうことかというと、実はこの「憫」は当て字なのです。
では、もともとの字は何でしょうか?

今日の緑の選択肢「都合が悪い」ことは「不便なこと」ですから、不便と不憫をかけた苦しいダジャレのボケと思った方もいるかもしれませんが、実はこの「都合が悪いこと」が正解です。

 

「不憫」は本来は「不便」と書く

広辞苑でも、「あわれむべきこと」は、3番目で、1番目に「つごうが悪いこと、ふべん」と載っています。

ふびん【不便】-広辞苑から-
(不憫は当て字)
①つごうが悪いこと。困ること。不都合。ふべん。
②めんどうをみること。かわいがること。
③あわれむべきこと。かわいそうなこと。
漢字も本来はこの「不便」と書くんですね。
「不憫」は、平安時代から使用例が見られ、もともと"都合が悪いこと"でしたが、その後まもなく、"都合が悪いこと"に困る様子に対して、"あわれむべきこと"という意味も生まれました。
一方、"都合が悪いこと"については、室町時代の頃から「ふべん」が使われるようになり、江戸時代には「ふべん」の方が一般的になったようです。

 

 

前回の「ことば検定プラス」

 

 

 

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