「窮鼠 猫を嚙む」の由来は?
ことば検定プラス -林修-
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林修先生の「ことば検定プラス」
5月11日は、昭和54年に通称「ネズミ講防止法」が施行された日です。
皆さん、ねずみ講とマルチ商法の違いがわかりますか。
簡単に言えば、実態のある商品を扱うのがマルチ、扱わないのがねずみ講。
マルチには、様々な規制がありますが合法、ねずみ講は違法で犯罪です。
マルチには、様々な規制がありますが合法、ねずみ講は違法で犯罪です。
そして、必ず破綻します。
そうした勧誘には、絶対に乗らないようにしてください。
そこで今回は、ねずみの付くこの言葉「窮鼠猫を噛む」とは何に由来するかという問題です。
今日の問題
「窮鼠 猫を嚙む」の由来は?
【選択枝】
■ 籠城
■ 政策批判
■ 前髪上げると可愛い
本日の解答
■ 政策批判
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【今日の■のボケは?】
「きゅうそねこをかむ」ではなく、「キュートでこを出す」だそうです。
林修先生の解説
【「窮鼠 猫を嚙む」の由来は?】
「窮鼠猫を嚙む」は古代中国の故事に由来
「窮鼠 猫を嚙む」は紀元前1世紀古代中国の故事に由来します。
当時の中国・前漢は武帝の時代に勢力を拡大。
特に北の遊牧民族と激しく戦う一方で、国内では、塩や鉄といった必需品の売買を国が管理する専売制が行われていました。
特に北の遊牧民族と激しく戦う一方で、国内では、塩や鉄といった必需品の売買を国が管理する専売制が行われていました。
そして、武帝の死後、開かれた会議で、ある識者が、こう述べました。
「死不再生 窮鼠噛狸」(塩鉄論)
死さば再び生きず 窮鼠ねこをかむ
死さば再び生きず 窮鼠ねこをかむ
この字"狸"は、たぬきではなく、ねこのことです。
識者が政策を批判した言葉が由来
実は、この頃戦争による出費で財政難だった国は、専売制をいいことに、生活必需品の価格を引き上げ、国民の生活を圧迫していました。
この識者は、これ以上国民を追い詰めると、「死を前にした鼠(ねずみ)が狸(ねこ)に噛み付くように反旗を翻しますよ」と批判したんです。
ということで正解は「政策批判」です。
しかし、政策はほとんど見直されず、この後、前漢は徐々に衰退していきました。
前回の「ことば検定プラス」
本日の出題
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