江戸時代、冬至に「ゆず湯」が好まれた理由の1つは?
ことば検定スマート 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定スマート」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定スマート」
前回は、冬至が「一陽来復」といって大変縁起が良い日である話でした。
今年の冬至は、明日12月22日です。
伊勢神宮では、冬至の朝は大鳥居の真ん中から陽が昇るそうです。
伊勢神宮では、冬至の朝は大鳥居の真ん中から陽が昇るそうです。
冬至をはさんだ前後2ヶ月間だけ、大鳥居の中に陽が登ります。
冬至にお風呂に入れるものといえば「ゆず」です。
江戸時代には、すでに「ゆず湯」の習慣はあったようで、「ゆず」の強い香りが邪気を払うと考えられていたようです。
江戸時代には、すでに「ゆず湯」の習慣はあったようで、「ゆず」の強い香りが邪気を払うと考えられていたようです。
そして実はもう一つ、「ゆず湯」が好まれた理由があったと言われています。
それは何でしょうか?
それは何でしょうか?
きょうの問題
江戸時代、冬至に「ゆず湯」が好まれた理由の1つは?
青 -融通がきく
赤 -災難を譲る
緑 -あなたと
「ことば検定スマート」の解答を速報しています |
きょうの答え
青 -融通がきく
【本日の 緑 のボケは?】
「ゆず湯」ではなく「ウィズユー(with you)」というボケでした
きょうの解説
【江戸時代、冬至に「ゆず湯」が好まれた理由の1つは?】
「ゆず」奈良時代に日本に伝わる
「ゆず」の原産は中国で、奈良時代ごろに日本に伝わったとみられています。
「桃栗三年柿八年」という言葉をご存知ですね。
実はこの言葉、続きがあります。
桃栗三年柿八年 柚は九年の花盛り |
「柚は九年の花盛り」あるいは「柚は九年でなりさがる」など、いろいろなバージョンがあります。
「二十四の瞳」の作者である壷井栄さんは、この言葉が好きで、文学碑に「桃栗三年柿八年、柚の大馬鹿十八年」と書かれています。
この馬鹿というのは、賢くないという意味ではなくて、実直で本当に時間をかけてじっくりと成長するという意味です。
この馬鹿というのは、賢くないという意味ではなくて、実直で本当に時間をかけてじっくりと成長するという意味です。
「ゆず湯」の始まりは江戸時代
そして、冬至のお風呂に入れるようになったのは、江戸時代の湯屋が始まりだと言われています。
人気の理由は、その香りと江戸の人が大好きだった「しゃれ」にあります。
まず「冬至」を「風呂」にかけた「しゃれ」は、「湯治」です。
次に、「ゆず」はかけた「しゃれ」は「融通がきく」でした。
江戸時代は、年末にツケの清算をしたので、この時期は特にお金が必要だったのです。
金(かね)の「融通がきく」として、人気になったと言われています。
前回の出題
本日の出題
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