「インテリ」、本来は何を指す言葉?
「ことば検定プラス」 -林修-
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林修先生の「ことば検定プラス」
今回は、祝日復習問題として2019年5月7日に出題されたものです。
5月7日は、明治21年に日本初の博士号が25人に授与された日です。
25人の顔ぶれ、例えば会津出身の山川健次郎理学博士は、白虎隊の一員として、新政府軍と戦った経験を持ちながら、後に東京帝国大学総長を2度も務めました。
また、雄しべ、雌しべ、花粉などの言葉を作った伊藤圭介理学博士も、このとき博士となりました。
彼らは、当時の日本を代表するインテリ揃いだったわけです。
そこで今回のことば検定は、今出てきました。「インテリ」とは本来何を指す言葉かという問題です。
今日の問題
「インテリ」、本来は何を指す言葉?
【選択枝】
■ 知性
■ 社会的階層
■ カレーの本場、首都
本日の解答
■ 社会的階層
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【今日の■のボケは?】
「インテリ」ではなく、「インドデリー」だそうです。
林修先生の解説
【「インテリ」、本来は何を指す言葉?】
「インテリ」は元々はロシア語
今回は「インテリ」が、英語の「インテリジェンス」の略だと考えて、青の選択肢「知性」を選んだ人がいるかもしれないですね。
しかし、「インテリ」は、もともとはロシア語なのです。
19世紀の帝政ロシアでは、農民たちが貧しい生活に苦しんでいました。
そこで、比較的裕福で高いレベルの教育を受けた知識人たちの中に「社会を改革するべきだ」と考える者たちが現れました。
そこで、比較的裕福で高いレベルの教育を受けた知識人たちの中に「社会を改革するべきだ」と考える者たちが現れました。
「インテリ」は「インテリゲンチヤ」の略
彼らのことを、ロシア語で「インテリゲンチヤ」と言います。
日本でも、左翼思想・左翼運動の影響ともに、知識階級の意味で使われるようになりました。
「インテリ」は、この「インテリゲンチヤ」の略なんです。
ということで、正解は「社会的階層」です。
ということで、正解は「社会的階層」です。
帝政ロシアにあっては、「インテリゲンチヤ」は限られた階層の人たちだったんですね。
そして、「インテリゲンチヤ」の語源は古典ラテン語で、"理解する"という意味の「インテッレゴー」とされ、実はこれは英語の「インテリジェンス」の語源でもあるんです。
そして、「インテリゲンチヤ」の語源は古典ラテン語で、"理解する"という意味の「インテッレゴー」とされ、実はこれは英語の「インテリジェンス」の語源でもあるんです。
前回の「ことば検定プラス」
本日の出題
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