「ぐっすり」、元々の意味は?
「ことば検定プラス」 -林修-
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林修先生の「ことば検定プラス」
今日は4月15日、すっかり春ですね。
「春眠暁を覚えず」と言いますし、あと5分と思いながらベッドの中でテレビを見ているという人もいるかもしれません。
ちなみにこの言葉は、中国唐の詩人・孟浩然の「春暁」という詩に由来します。
そんな心地よく熟睡することを、「ぐっすり眠る」といいます。
今日はその「ぐっすり」のもともとの意味は何かという問題です。
ことば検定プラス 今日の問題
「ぐっすり」、元々の意味は?
【選択枝】
■ 深々と
■ すっかり
■ 英語で「良い眠り」
【ことば検定プラス】本日の解答
■ すっかり
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【今日の■のボケは?】
「ぐっすり」ではなく、「good sleep(グッドスリープ)」だそうです。
【ことば検定プラス】林修先生の解説
【「ぐっすり」、元々の意味は?】
「ぐっすり」は江戸自体の書物に登場
今日の緑のボケはただのダジャレですが、ただ「グッドスリープ」が「ぐっすり」の語源だとする説が、最近結構広まっているようなんです。
もちろん、それは俗説です。
というのもこの言葉は、江戸時代の享保10(1725)年、8代将軍吉宗の時代。
この年の俳諧の書物に、現在と同じような意味で使用例があるのです。
この年の俳諧の書物に、現在と同じような意味で使用例があるのです。
当時は鎖国中でしたし、英語由来の言葉だとは考えられません。
では、もともとの意味はというと、わかりやすい例がこちらです。
其身六十にあまる比は 人も知る金持となりしを ぐっすり息子に譲り市場通笑「即席耳学問」(1790年) |
これは江戸時代の大人向きの小説黄表紙の一部ですが、意味はわかりますよね。
ぐっすり息子に譲るというのですから、眠っているわけではありません。
"すっかり息子に譲り"との意味です。
というわけで、今日正解は赤の選択肢「しっかり」です。
というわけで、今日正解は赤の選択肢「しっかり」です。
ぐっすりの語源不明も「すっかり」の意味
「ぐっすり」は、語源ははっきりしませんが、江戸時代の前半17世紀には、「すっかり」の意味で使用例が見られる言葉で、
その後、""十分にするさま"、さらに"深く眠っているさま"を表すようになりました。
前回の「ことば検定プラス」
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