「二足の草鞋(わらじ)」の由来に関係するのは?
「ことば検定プラス」 -林修-
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林修先生の「ことば検定プラス」
2月9日は、"2(ふ)9(く)"の語呂合わせで、「副業の日」です。
副業とは、本業の傍らにする仕事のことですから、本来「副業」と書くのですが、最近では、複数の本業を持つという意味で「複業」という言葉も使われているようです。
確かに、変化の激しい時代ですから、複数の仕事である程度、生活を支えられるようにしておくことが、むしろ必須になるかもしれないです。
そして、「副業」を持つことで指す言葉「二足の草鞋(わらじ)を履く」は、江戸時代から使われています。
そこで今回は、「二足の草鞋(わらじ)」の由来に関係するのはどれかという問題です。
ことば検定プラス 今日の問題
「二足の草鞋(わらじ)」の由来に関係するのは?
【選択枝】
■ 農家
■ 博徒(ばくと)
■ 祖父は夕食を食べない
【ことば検定プラス】本日の解答
■ 博徒(ばくと)
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【今日の■のボケは?】
「二足の草鞋(にそくのわらじ)」ではなく、「二食の我が爺(にしょくのわがじい)」だそうです。
【ことば検定プラス】林修先生の解説
【「二足の草鞋(わらじ)」の由来に関係するのは?】
二足の草鞋は江戸の町の治安維持に関係
「二足の草鞋」の由来は、江戸の町の治安維持に関係しています。
江戸の治安維持を担当した与力や同心は、数が十分ではなかったので、
同心は、自分たちで目明しや岡っ引きと呼ばれる部下を雇ったのです。
同心は、自分たちで目明しや岡っ引きと呼ばれる部下を雇ったのです。
岡っ引きの中には、罪を見逃してもらう代わりに、スパイを命じられた軽犯罪者もいたようです。
さらに、賭博を生業とする博徒が、岡っ引きを兼任することもありました。
"蛇の道は蛇"とも言います。
賭場には、犯罪者の出入りも多かったでしょうからね。
本来は両立しないような職業を兼ねること
しかし、それは二足の草鞋を一度には履けないのと同じように、仕事として矛盾していますよね。
そこで生まれたのが、「二足の草鞋を履く」という表現です。
ということで、正解は「博徒」です。
ですから、本来この言葉の意味は、両立しないような職業を兼ねることなのですが、昭和の初め頃には、単に二つの職業を兼ねることを言うようになったとみられています。
前回の「ことば検定プラス」
本日の出題
「お天気検定」
□ 日本の牛肉の食料自給率は?
「ニュース検定」
□ メジャー史上初めて女性GMが誕生したのは?