ファイブ・アイズ、2020年公に日本に参加を呼び掛けたのは?
「ニュース検定」 -池上彰-
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池上彰 ニュース検定
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ファイブ・アイズ、2020年公に日本に参加を呼び掛けたのは?
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【ニュース検定】池上彰さんの解説
"中国包囲網"日本は?
池上解説【スパイ同盟】
ファイブアイズ 5か国が結んだ秘密協定
世界中に情報網を張り巡らせ、機密情報を共有するファイブ・アイズについて、以前このコーナーで取り上げました。
5つの国が結んだ秘密協定のことでしたが、その5か国は、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、そしてイギリスです。
そもそも、ファイブ・アイスの起源は、第2世界大戦中にイギリスとアメリカとが結んだスパイ協定です。
当時、解読不能と言われたドイツ軍の暗号を解き明かし、第2次世界大戦後は、衛星なども利用した通信傍受を世界中に張り巡らせました。
スパイ協定
第2次世界大戦での暗号解読に成功
戦後は衛星利用して世界中で通信傍受
戦後は衛星利用して世界中で通信傍受
電話やメールなど、あらゆる情報を収集分析していると言われています。
冷戦期は、旧ソ連が主な分析対象でしたが、現在、ファイブ・アイズの最大の警戒相手は中国です。
イギリスが日本の参加を呼びかけ
そのファイブ・アイズの中心国の一つであるイギリスが、去年(2020年)ある動きを見せました。
ジョンソン首相が、ファイブ・アイズへの「日本の参加も考えている」とイギリス議会で述べたのです。
さらに去年(2020年)7月、当時防衛大臣だった河野太郎氏が、イギリスの議員団とのビデオ会議に参加した際、「日本はファイブ・アイズとの連携を強化する」と述べたところ、イギリス議会の外交委員長は、歓迎する態度を示しました。
そして、「ファイブアイズをシックスサイズに」と、ツイッターに投稿したのです。
そして、「ファイブアイズをシックスサイズに」と、ツイッターに投稿したのです。
どうして、イギリスは日本の参加を望んでいるのか?
イギリスは、去年(2020年)EUを離脱しました。
そこで日本との結びつきを、さらに深めようと考えているのです。経済面では、EPA(経済連携協定)を結び、先月にはTPP(
イギリスは、去年(2020年)EUを離脱しました。
そこで日本との結びつきを、さらに深めようと考えているのです。経済面では、EPA(経済連携協定)を結び、先月にはTPP(
環太平洋パートナーシップ協定)への加入も正式に申請しました。
さらに、ファイブ・アイズで連携すれば、軍事情報面での関係も深められます。
そしてそれは同時に、ファイブ・アイズが進める中国包囲網の強化にもつながるのです。
そしてそれは同時に、ファイブ・アイズが進める中国包囲網の強化にもつながるのです。
日本は中国に近い場所にあります。
イギリスの提案に日本がどう動くのか、長期的な戦略が試されています。
イギリスの提案に日本がどう動くのか、長期的な戦略が試されています。
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