F. ルーズベルト大統領就任時、米国最大の課題は?
「グッド!モーニング」 ニュース検定 -池上彰-
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池上彰 ニュース検定
ニュース検定 今日の問題
フランクリン・ルーズベルト大統領就任時、米国最大の課題は?
【選択枝】
■ 第1次世界大戦
■ スペイン風邪
■ 世界恐慌
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本日の解答
■ 世界恐慌
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池上彰さんの解説
今日のキーワード
"危機"に指導者は①【炉辺談話】
世界不況時に就任したルーズベルト大統領
アメリカの歴代大統領で最も人気が高いのは、ワシントンやリンカーンですが、最も長く大統領を務めたのは、第32代大統領のフランクリン・ルーズベルトです。
アメリカで史上初めて4選を果たし、在任期間は実に11年に及びました。
就任したのは、1933年です
第32代大統領フランクリン・ルーズベルト 任期 1933年3月4日-1945年4月12日 *現行法では2期8年まで |
最大の政治課題は、経済の立て直しでした。
1929年に始まった世界恐慌で、アメリカは大不況に陥っていたのです。
当時、国内の失業者は労働者全体の実に3分の1にも達していました。
そこでルーズベルトは、ニューディール政策を打ち出します。
数多くのダムをつくるなど、大規模な公共事業を積極的に実施し、雇用を生み出したのです。
そこでルーズベルトは、ニューディール政策を打ち出します。
数多くのダムをつくるなど、大規模な公共事業を積極的に実施し、雇用を生み出したのです。
ルーズベルトの政治手法「炉辺談話」
さらに、ルーズベルトはある政治手法を使って、国民の支持を集めました。
されは"Fireside Chat(ファイアサイドチャット)" 、いわゆる「炉辺談話」です。
ルーズベルトは普及して間もないラジオを活用し、
まるで暖炉のそばでお喋りするように、わかりやすい言葉で国民に語りかけたのです。
まるで暖炉のそばでお喋りするように、わかりやすい言葉で国民に語りかけたのです。
就任早々のテーマは、銀行危機についてでした。
銀行の危機
世界恐慌による金融不安
預金を引き出す人が増え取り付け騒ぎ発生
預金を引き出す人が増え取り付け騒ぎ発生
当時、世界恐慌に伴う金融不安によって、各地の銀行で取り付け騒ぎが起き、閉鎖される事態になっていました。
その銀行が再開される前、こう語りかけました。
ルーズベルト大統領が語りかけた内容
明日から銀行が再開されます。
銀行にお金を預ける方が、マットの下に隠しておくより安全ですよ。
銀行にお金を預ける方が、マットの下に隠しておくより安全ですよ。
このラジオの効果は、てきめんでした。
ラジオの翌日、銀行の前では、預金するために人々が列をなしたといいます。
大統領の言葉が国民に安心感を与え、金融不安が解消されたのです。
ラジオの翌日、銀行の前では、預金するために人々が列をなしたといいます。
大統領の言葉が国民に安心感を与え、金融不安が解消されたのです。
ルーズベルトはその後も炉辺談話で、国民にわかりやすく政策を伝えました。
それが、1930年代のアメリカの国力アップに繋がったのです。
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