日本酒の俗称「正宗」の由来は?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
きょうは10月3日、おととい10月1日は「日本酒の日」でした。
日本酒には、本当に様々な銘柄があります。
その銘柄の数は、どうやら 1万以上はあるようです。
その銘柄の数は、どうやら 1万以上はあるようです。
日本酒の銘柄で最も多く使われている漢字は「山」、「八海山」なんかが有名です。
ちなみに、2位が「鶴」、3位「正」、4位「宗」と続きます。
そして、その「正」と「宗」を組み合わせた「正宗」は、広辞苑に「酒の銘。天保年間灘の山邑氏が名付けたのに始まるという。転じて日本酒の俗称」と載っている一般名詞です。
そんなそんなわけで、今日はその「正宗」とは何に由来する名前かという問題です。
日本酒の俗称「正宗」の由来は?
青 -仏教の経典
赤 -戦国武将
緑 -こすれて熱い
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ことば検定 答え
青 -仏教の経典
ことば検定 解説
きょうの解説
江戸時代 歌舞伎にちなんだお酒の銘柄が人気
関西にある日本を代表する酒の銘産地と言えば、京都の伏見も有名ですが、何といっても兵庫県の灘地方です。
江戸時代には、すでに酒どころとして知られていて、当時は歌舞伎にちなんだお酒の銘柄が人気でした。
「助六」や「猿若」といった歌舞伎の役の名前を、そのまま酒の銘にしていたようです。
「助六」や「猿若」といった歌舞伎の役の名前を、そのまま酒の銘にしていたようです。
しかし、当時歌舞伎は 特に女性に人気だったのに対し、お酒を飲むのは男性が多かったのです。
仏教の経典「臨済正宗」「正宗」と「清酒」
そこで、灘のある造り酒屋の主人が「もっといい名前はないかな」と考えて、知り合いのお寺へ相談に行ったそうです。
そして、そこで見つけたのが「臨済正宗(りんざいしょうしゅう)」です。
お寺にあった仏教の経典にこう書かれていたのです。
お寺にあった仏教の経典にこう書かれていたのです。
「正宗(しょうしゅう)」ですが「正宗(せいしゅう)」とも読めますよね。
日本酒の別名は「清酒」ですから、「これだ!」とひらめいた主人は、「正宗」という酒を売り出したのです。
すると、この酒が江戸で大ヒット。
ただし、人々は「正宗(まさむね)」と読んで、その名が今に伝わっているということです。
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