「人間ドック」検査入院をドックと呼び始めたのは?
【ことば検定】今日の問題と答え
グッド!モーニング「ことば検定スマート」の問題と答えを紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
ことば検定 問題
きょう7月10日は「人間ドックの日」です。
「人間ドック」は、現在の国立国際医療研究センターで昭和29(1954)年7月12日に初めて行われたとされています。
それが理由で、7月12日が「人間ドックの日」に制定されました。
昭和29年当時、大卒国家公務員の初任給が8700円ほどでした。
そのときの「人間ドック」の料金は、初任給の範囲を超えていたようで、6日間で1万円以上もして、当時の新聞の見出しには「ヒマと金にまかせてベッドを奪い合い」とあるぐらいでした。
今で言うと、20~30万円っていったところでしょうか。
そういった値段ですから、一般に広まるにはまだ時間がかかったようです。
そして、検査入院を初めて「ドック」と呼んだのは、もう少し前の昭和12(1937)年だったと言われているんです。
では、誰が「ドック」と呼び始めたのでしょうか?
「人間ドック」検査入院を「ドック」と呼び始めたのは?
青 -政治家
赤 -海軍
緑 -犬そっくりなんねん
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ことば検定 答え
青 -政治家
ことば検定 解説
きょうの解説
「ドック」とは
「ドック」とは、
オランダ語に由来して、船を修理したり検査するための施設のことです。大物政治家の検査入院
昭和12(1937)年、今の東大に桜内幸雄、俵孫一という人物が検査入院することとなり、記者会見を開いたそうです。
この2人は、大臣などを経験した大物政治家だったのです。
政治家が大きな病気をするとなったら、これはもう政治生命に関わってきます。
そこで2人が会見を開いて、「(いやいや)病気ではなくて単なる健康診断なんだ」と、艦船が母港のドライドックで点検整備するのと同じ検査だということを強調する説明をされたそうです。
これをきっかけに、政財界で「ドック」という言葉が広まったそうです。
さらに、昭和29(1954)年9月19日付けの読売新聞が、「人間ドック」の特集を組んだことで名前が浸透していったと言われています。
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