「雪辱を果たす」「雪辱を晴らす」正しいのは?
ことば検定スマート 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定スマート」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定スマート」
きょうは2月21日、北京オリンピックはきのう閉会式を終えました。
次の冬のオリンピックは、4年後の2026年にイタリアのミラノとコルティナダンペッツォで開催です。
どちらもイタリアの都市で、史上初めて二つの都市による共同開催となります。
次の冬のオリンピックは、4年後の2026年にイタリアのミラノとコルティナダンペッツォで開催です。
どちらもイタリアの都市で、史上初めて二つの都市による共同開催となります。
選手たち、特に惜しくも敗れた選手たちの中には、4年後の雪辱を目指して早くもスタートを切ったという人もいるでしょうね。
ところで、今出た「雪辱」という言葉ですが、後に続く正しい言葉をご存知ですか?
きょうの問題
「雪辱を果たす」「雪辱を晴らす」正しいのは?
青 -晴らす
赤 -果たす
緑 -飛行機到着遅れ焦る
「ことば検定スマート」の解答を速報しています |
きょうの答え
赤 -果たす
【本日の 緑 のボケは?】
「雪辱」ではなく「急く上空(せくじょうくう)」というボケでした
きょうの解説
【「雪辱を〇〇〇」正しいのは?】
「雪辱を晴らす」を使う人の方が多い
令和元年の文化庁の国語に関する世論調査では、「雪辱を晴らす」を使う人の方が多いという結果が出ています。
全体では、「雪辱を晴らす」を使う人が半数(50.5%)を超え、全ての世代で「晴らす」が「果たす」を上回っています。
「雪辱」の「辱」の訓読みは、「はずかし(め)」で、「屈辱」の「辱」でもあります。
そして、この「雪」の意味がポイントになります。
この「雪」には、"汚れを落とす" "すすぐ"という意味があります。
この「雪」には、"汚れを落とす" "すすぐ"という意味があります。
ですから、「雪辱」は「辱めをすすぐ」除き去るという意味になります。
「雪辱を果たす」が正しい表現
「晴らす」にも、"すすぐ"と同じような意味があります。
ですから、「雪辱を晴らす」というと、"すすぐ"と"晴らす"で意味が重なってしまい、同じようなものとしては「頭痛が痛い」とか「馬から落馬する」というようなもので、正しい表現とは言いづらくなります。
というわけで、「雪辱を果たす」が正しい表現です。
というわけで、「雪辱を果たす」が正しい表現です。
「屈辱」に続けるのは、「屈辱を晴らす」です。
しっかり使い分けできるようにしておきましょう。
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本日の出題
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