「敗北」、なぜ「北」」?
ことば検定スマート 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定スマート」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定スマート」
北京オリンピックも、残り3日となりました。
森千晴アナは、ハーフパイプの平野歩夢選手が印象に残っているそうです。
「勝者の影に敗者あり」と言います。
「敗北」という言葉がありますが、なぜ東でも南でも西でもなく「北」なのでしょうか?
「敗北」という言葉がありますが、なぜ東でも南でも西でもなく「北」なのでしょうか?
今日は、なぜ「敗北」に「北」が使われているのかという問題です。
きょうの問題
「敗北」、なぜ「北」」?
青 -「北」に逃げるの意味がある
赤 -敗れた軍が北に逃げた故事
緑 -誰がやったの?正直に言いなさい
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きょうの答え
青 -「北」に逃げる意味
【本日の 緑 のボケは?】
「敗北」ではなく「はい、僕」というボケでした
きょうの解説
【「敗北」、なぜ「北」」?】
「敗北」の「北」は方角ではない
今日のポイントは、「敗北」の「北」という字は、方角を表しているわけではないということです。
というのも、元々この字には、方角の「北」という意味はなかったのです
「北」という字は、元々2人の人が背を向け合っている様を表したものです。
つまり、元々はこの「北」という字に「背」という意味がありました。
「北げる」と書いて「にげる」と読みます。
戦場で敵に背を向けるのは「逃げる」ことです。
戦場で敵に背を向けるのは「逃げる」ことです。
というわけで、敗れることを、「敗北」というのです。
「北」方角を表すようになった由来
一方、中国には「天子南面す」という言葉があります。
「天子」つまり皇帝は、儀式の際に南向きに座ったのです。
「天子」つまり皇帝は、儀式の際に南向きに座ったのです。
そうすると、皇帝の背中は北側に向きます。
そこから本来、背の意味の「北」が、方角を表すようになったといわれています。
そこから本来、背の意味の「北」が、方角を表すようになったといわれています。
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