「美人を表す言葉」は?
ことば検定スマート 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定スマート」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定スマート」
1月25日は「美容記念日」でした。
おしゃれのためにお化粧するようになったのは、仏教の伝来と共に6世紀ごろから始まったとされています。
当時の流行の最先端は「大陸文化」でした。
中国・唐の化粧法が日本でも流行したようです。
奈良時代中期とみられる「鳥毛立女屏風」に描かれている絵を見ると、おしろいを塗った白い肌に真っ赤な口紅、黒く濃い眉、さらには額には緑で花が描かれています。
かなりの厚化粧が主流だったようで、ふくよかな女性がモテたそうです。
そして、その中国・唐の時代の「美人を表す言葉」が今でも辞書に載っています。
その言葉とは何でしょう。
きょうの問題
「美人を表す言葉」は?
青 -眉目秀麗
赤 -蛾眉(がび)
緑 -汚い製造所
「ことば検定スマート」の解答を速報しています |
きょうの答え
赤 -蛾眉(がび)
【本日の 緑 のボケは?】
「美人を表す言葉」ではなく「備品を洗わぬ工場」というボケでした
きょうの解説
【「美人を表す言葉」は?】
「眉目秀麗」
「眉目秀麗」という四字熟語は日本で作られたようです。
元々中国では、「眉目」だけで、「優れた容貌」を表します。
ところが、この言葉は主に男性の優れた容貌を表す言葉です。
女性に使うのであれば、「容姿端麗」が適切でしょう。
「蛾眉」
「蛾眉」は、最高の褒め言葉です
中国・唐の時代の詩人・白居易の「長恨歌」にはこんな一節があります。
「宛転蛾眉 馬前死」(えんてんたるがび ばぜんにしす)
宛転も蛾眉も三日月形の美しい眉のことで、そこから転じて「蛾眉」は、美しい女性を表します。
蛾の触覚は、美しい弧を描いているとして、美しい眉を「蛾眉」といいます。
そして、この詩の「馬の前で死んでしまった美女」とは、世界三大美女の一人・楊貴妃のことです。
「蛾眉」は今でも美人を表す言葉として、広辞苑に載っています。
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