「普請」元々の意味は?
ことば検定プラス 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定プラス」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定プラス」
きょう9月28日は、昭和39(1964)年に琵琶湖大橋が開通した日です。
琵琶湖の南側にかかる大橋は、全長1.4キロもありますが、それでも対岸同士の距離が最も短いところを選んだそうですから、やはり琵琶湖は大きいですね。
古くから琵琶湖では、船による湖上輸送が発達してきました。
ただし、それは季節によって、西の山地から強風が吹き下ろすため、大変危険でした。
そこで、船でまっすぐ行くより、時間はかかっても、琵琶湖の南側をぐるっと遠回りした方が良いとされ、生まれた言葉が「急がば回れ」です。
そんな琵琶湖の大橋完成に関連して、建築土木の工事を意味する「普請」の元々の意味は何かという問題です。
きょうの問題
「普請」元々の意味は?
青 -教えを広める
赤 -寺の仕事
緑 -ボケを思いつかない
「ことば検定プラス」の解答を速報しています |
きょうの答え
赤 -寺の仕事
【本日の 緑 のボケは?】
「ふしん(普請)」ではなく「ふしん(不振)」というボケでした
きょうの解説
【「普請」元々の意味は? 】
「普請」はもともと仏教用語
「普請」は、もともと中国で使われていた仏教用語で、日本では、特に禅宗で鎌倉時代頃使われ出したとみられています。
この言葉の、元々の意味を知るためのポイントは、「普請」という字にあります。
この「普請」の「普」には、"あまね(く)"という読みがありますよね。
"普く知られる"などと使うように、「普く」は"広く行き渡る"という意味です。
"普く通じる"から「普通」なんですね。
一方、この「請」は、"許しを請う"などと使うように、"物事を頼む、願う"といった意味です。
となれば、「普請」は"普く請う"、つまり、"広くお願いすること"なのです。
となれば、「普請」は"普く請う"、つまり、"広くお願いすること"なのです。
「普請」寺の仕事をやってもらうこと
禅宗では、寺の掃除などをもちろん、時には、御堂や塔の建築造営も僧たちの仕事でした。
そうした仕事を、僧たちに広く呼びかけ、やってもらうことを「普請」と言ったのです。
ということで、正解は「寺の仕事」です。
ということで、正解は「寺の仕事」です。
「普請」は、室町時代頃には一般にも広がって、仏教とは関係のない土木工事にも使われるようになったとみられます。
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