「試行錯誤」の由来は?
ことば検定プラス 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定プラス」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定プラス」
きょう9月8日は、幕末の元治に、科学者の池田菊苗さんが生まれた日です。
池田博士、ご存知ですか。
うま味を発見したすごい方です。
それまで味は、甘味、塩味、酸味、苦味の四つだと思われていたんですが、博士は昆布で出汁を引いただけの湯豆腐がなぜ美味しいのかを考え、うま味の元となるグルタミン酸ナトリウムを発見したのです。
今や、うま味(UMAMI)は世界に通じる言葉です。
他にも、全部で49件もの特許を取っている池田博士は、満71歳で亡くなる2日前にも、なぜ温泉で切り傷が治るのかを調査するために温泉を訪れたんだそうです。
そうした研究には、やはり試行錯誤がつきものなんでしょうね。
そこで今日は、「試行錯誤」とは何に由来する言葉かという問題です。
きょうの問題
「試行錯誤」の由来は?
青 -心理学
赤 -兵法
緑 -柔道で攻めない
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きょうの答え
青 -心理学
【本日の 緑 のボケは?】
「しこうさくご(試行錯誤)」ではなく「しどうかくご(指導覚悟)」というボケでした
きょうの解説
【「試行錯誤」の由来は?】
「試行錯誤」は英語由来のことば
「試行錯誤」という言葉は、中国の故事ではなく、英語に由来する珍しい四字熟語です。
この言葉の元となったのは、19世紀の終わりに、アメリカの学者が発表した、ある実験でした。
紐を引くと、扉が開く箱を用意して、中に猫を入れ、箱の外に餌を置きます。
すると猫は、引っ掻いたり噛んだり、様々な反応をするのですが、そのうち偶然、脱出に成功するというのです。
すると猫は、引っ掻いたり噛んだり、様々な反応をするのですが、そのうち偶然、脱出に成功するというのです。
そして、これを繰り返すと、猫が学習して脱出までの時間が短くなるそうです。
この猫のように、何度も試して失敗し、やがて「得られた成功から学習する」、学者はこれを「試行錯誤」学習と呼びました。
「試行錯誤」学習は学習心理学の基本
「試行」は"試すこと"、そして「錯誤」は"誤り"です。
英語だと、「TRIAL and ERROR(トライアルアンドエラー)」です。
そして、この「試行錯誤」学習は、学習心理学の基本なのです。
ということで、正解は「心理学」です。
ということで、正解は「心理学」です。
時々、「トライアンドエラー」という言葉を耳にしますが、それは和製英語です。
正しい英語は、「トライアルアンドエラー」ですね。
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