「でかした」正しい漢字は?
ことば検定プラス 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定プラス」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定プラス」
きょうは、2019年9月2日に出題された復習問題です。
9月2日は、1954(昭和29)年に数学者の小平邦彦博士が、日本人で初めて数学のノーベル賞とも言われるフィールズ賞を受賞した日です。
1936年に創設されたフィールズ賞は、4年に一度、40歳以下の若手数学者に贈られます。
日本人では小平さんの他に、広中平祐さん、森重文さんが受賞しています。
日本人では小平さんの他に、広中平祐さん、森重文さんが受賞しています。
小平博士は、34歳の時に、世界で最も優れた研究所の一つとされる、アメリカのプリンストン高等研究所に招かれたといいますから、相当な頭脳の持ち主ですよね。
そして、日本人初のフィールズ賞受賞は、思わず「でかした」と言いたくなる快挙です。
そこで、今日は今出てきた「でかした」の正しい漢字はどれかという問題です。
そこで、今日は今出てきた「でかした」の正しい漢字はどれかという問題です。
きょうの問題
「でかした」正しい漢字は?
青 -出来した
赤 -出稼した
緑 -借りたい、うるさい
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きょうの答え
青 -出来した
【本日の 緑 のボケは?】
「でかした」ではなく「で、貸した」というボケでした
きょうの解説
【「でかした」正しい漢字は?】
「でかした」元々は「でかす」という言葉
「でかした」は、元々は「でかす」という言葉です。
この言葉の頭に、"為"を加えて「為でかした」になると、これで「しでかした」「しでかす」となって、今はあまりいい意味では使いませんよね。
一方、「でかす」だけでも、広辞苑に載っています。
ただし、「しとげる。はたす。うまくやる」といった意味は、2番目です。
ただし、「しとげる。はたす。うまくやる」といった意味は、2番目です。
「でかす」の本来の意味
では、1番目の意味は何でしょうか?
「出てこさせる。また出来るようにする。こしらえる」とあります。
「こしらえる」とは、"なかった何かを目の前に出てこさせること"ですよね。
それが「でかす」の本来の意味です。
となれば、今日の正解は「出来した」です。
「でかす」-広辞苑から-
①出てこさせる。また出来るようにする、こしらえる。 ②しとげる。はたす。うまくやる。 |
「でかす」は、"何かを出てこさせる"というところから、"何事かを成し遂げる"、"うまくやる"と意味が広がったとみられています。
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