旧暦5月28日に降る雨をなんという?
ことば検定プラス 林修
テレビ朝日「グッドモーニング」の林修「ことば検定プラス」の内容と解説を紹介しています。
林修先生が、「ことば」「漢字」にまつわる勉強になるクイズを出題して面白く解説してくれます。
「ことば検定プラス」
7月7日は、五節句の一つの七夕(しちせき・たなばた)です。
七夕といえば、織姫と彦星を知らない人はいませんよね。
恋人同士だと思っている人が多いようなんですが、2人は夫婦です。
1年に1回しか会えない夫婦です。
今日は、旧暦だとまだ5月28日です。
実は、この旧暦の5月28日に降る雨には、特別な名前がついていますがご存知でしょうか?
実は、この旧暦の5月28日に降る雨には、特別な名前がついていますがご存知でしょうか?
広辞苑にも載っています。
きょうの問題
旧暦5月28日に降る雨をなんという?
青 -笹の露
赤 -龍の声
緑 -虎が涙
「ことば検定プラス」の解答を速報しています |
きょうの答え
緑 -虎が涙
【本日の 緑 のボケは?】
今日はボケがありません
きょうの解説
【旧暦5月28日に降る雨をなんという?】
旧暦5月28日に降る雨の名前は
旧暦5月28日に降る雨の名前は、日本三大仇討ちの一つとして知られる鎌倉時代の曾我兄弟の仇討ちに由来します。
平安末期、父を殺された5歳の兄・祐成(すけなり)と、3歳の弟・時致(ときむね)は、父の仇を片時も忘れずに成長しました。
そして11年のときを経て、頼朝の御家人となっていた仇の工藤祐経を打ち果たしたのです。
そして11年のときを経て、頼朝の御家人となっていた仇の工藤祐経を打ち果たしたのです。
兄・祐成は仇討ちの直後に命を落とし、弟・時致も捉えられ、翌日処刑されました。
しかし、幼い兄弟が17年の歳月をかけ、多くの困難を乗り越えて本懐を遂げたことから、この仇討ちは武士の模範とされたのです。
事件は、「曾我物語」としてまとめられ、大変な人気となりました。
今も人気の演目です。
虎御前が祐成を思って流す涙
そして、その仇討ちを果たした日が旧暦の5月28日です。
さらにこの日は、兄・祐成の命日でもあります。
実は、祐成には"虎御前"という名の愛人がいたと伝えられています。
そこでこの日降る雨は、「虎御前が祐成を思って流す涙」とされたんですね。
ということで正解は「虎が涙」です。
「虎が涙」は、「虎が雨」といって両方、広辞苑に載っています。
この二つは夏の季語でもあります。
この二つは夏の季語でもあります。
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