ロシアの表記が「魯」から「露」に変わった理由は?
「ことば検定プラス」 -林修-
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林修先生の「ことば検定プラス」
5月7日は、2000年にロシアのプーチンさんが大統領に就任した日です。
以来、ずっとロシアのトップに君臨しています。
法律では、最長で2036年まで大統領の座にとどまることが可能なんだそうです。
そして、ロシアをこのように"露"と1文字で表すことがありますよね。
しかし、幕末にロシアとの外交がスタートしたときは、"魯(魯西亜)"と書いていたんです。
しかし、幕末にロシアとの外交がスタートしたときは、"魯(魯西亜)"と書いていたんです。
なぜ、この字からこの字に変わったんでしょうか?
今日の問題
ロシアの表記が「魯」から「露」に変わった理由は?
【選択枝】
■ ロシアから抗議されたから
■ 帝国時代と区別するため
■ 1984年のオリンピックは?
本日の解答
■ ロシアから抗議されたから
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【今日の■のボケは?】
「ロシア」ではなく、「ロスや(ロサンゼルス五輪)」だそうです。
林修先生の解説
【ロシアの表記 なぜ「魯」から「露」に?】
江戸時代に壊した条約では「魯」
日本とロシアが初めて条約を交わしたのは、1855年(安政元年)。
日本はまだ江戸時代、相手はロシア帝国でした。
条約の写しを見ると、その時は「魯」が使われています。
ところが、20年後の別の条約では、「露」が使われているんです。
20年の間に何があったんでしょうか?
ロシアから抗議された「露」に変更
背景がわかる外務省の文書が残されています。
-外務書記官が残した文書-
魯国の魯字を露字に改め候(略) |
この「魯」をやめてほしいとロシア側から言ってきたと言うんです。
確かに、この字には魯か(おろか)という訓読みがあるんです。
ということで、正解は「ロシアから抗議されたから」です。
ただし、水産大手・マルハニチロ目の前身の一つ、ニチロの旧社名は、平成元年まで"日魯漁業"でした。
"日魯"という字を縦にすると、魚が日に挟まれて、毎日毎日魚が獲れるに通じ、縁起が良いと考えられたからだそうです。
"日魯"という字を縦にすると、魚が日に挟まれて、毎日毎日魚が獲れるに通じ、縁起が良いと考えられたからだそうです。
前回の「ことば検定プラス」
本日の出題
「お天気検定」
□ アジサイの別名は?
「みんなのエンタメ検定」
□ 篠田麻里子ベストマザー賞受賞 前田敦子からの子育てアドバイスは?