「ひょうたんから駒」の由来は?
「ことば検定プラス」 -林修-
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林修先生の「ことば検定プラス」
今回は、2019年4月25日に出題された復習問題です。
4月25日は、昭和55年に銀座の道端で1億円が拾われた、いわゆる1億円拾得事件が起きた日です。
トラック運転手の大貫久男さんが、銀座3丁目の道路脇で風呂敷を拾ったところ、中には1000万円の札束が10個入っていたという驚きの事件です。
当然このニュースは大きく報じられ、大貫さんは時の人となりました。
そして落とし主は現れず、1億円は大貫さんのものとなったのです
当然このニュースは大きく報じられ、大貫さんは時の人となりました。
そして落とし主は現れず、1億円は大貫さんのものとなったのです
相場の金、政治の裏金など、いろんな噂がありましたが、今なお落とし主は不明のままです。
それにしても、道端に1億円とはまさに「ひょうたんから駒」ですよね。
そこで今日のことば検定は、この「ひょうたんから駒」とは何に由来する言葉かという問題です。
今日の問題
「ひょうたんから駒」の由来は?
【選択枝】
■ 仙人の術
■ 戦場の馬術
■ 脱獄映画の金字塔
本日の解答
■ 仙人の術
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【今日の■のボケは?】
「ひょうたんから駒」ではなく、「(映画の)ショーシャンクの空に」だそうです。
林修先生の解説
【「ひょうたんから駒」の由来は?】
張果という人物の伝説に由来
「ひょうたんから駒」は意外なことの例えで、"駒"とは馬のことですね。
そしてこの言葉は、中国で8世紀頃に実在したとされる張果(ちょうか)という人物の伝説に由来します。
張果は、1日に数万里もの距離を移動しましたが、その際いつも白いロバに乗っていました。
休憩をするときは、そのロバを紙のように小さく折りたたんで小箱に入れ、乗るときには、水をかけて元のロバに戻したといわれています。
休憩をするときは、そのロバを紙のように小さく折りたたんで小箱に入れ、乗るときには、水をかけて元のロバに戻したといわれています。
張果は「張果老」と呼ばれ「八仙」の1人
実は、この張果は「張果老」とも呼ばれ、中国では八仙の1人に数えられるような有名な仙人です。
八仙は、日本の七福神のようなものでしょうか。
八仙とは
張果老(ちょうかろう)、藍采和(らんさいか)
漢鐘離(かんしょうり)、何仙姑(かせんこ)
李鉄拐(りてっかい)、漢湘子(かんしょうし)
呂洞賓(りょどうひん)、曹国舅(そうこっきゅう)
漢鐘離(かんしょうり)、何仙姑(かせんこ)
李鉄拐(りてっかい)、漢湘子(かんしょうし)
呂洞賓(りょどうひん)、曹国舅(そうこっきゅう)
この伝説が日本に伝わって、小箱がひょうたんに、白いロバは馬に変えられて定着したようです。
ということで、正解は「仙人の術」です。
なぜ、ひょうたんになったかについては、古来ひょうたんの中には別世界が広がっているという考えがあって、その影響ではないかとされています。
前回の「ことば検定プラス」
本日の出題
「お天気検定」
□ 鳴門の真鯛など一部の魚にできる"鳴門骨"とは?
「みんなのエンタメ検定」
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