「無尽蔵」、元々は何を指す言葉?
ことば検定プラス -林修-
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林修先生 ことば検定プラス
今日は2018年1月11日に出題された復習問題です。
今日1月11日は「蔵開き」です。
今日1月11日は「蔵開き」
江戸時代、大名がその年初めて米蔵を開いたことから
江戸時代に、大名がその年初めて米蔵を開いたことから始まった習わしです。
かつては、商家などでもその年の商売繁盛を願ってお祝いをしました。
また、「蔵開き」とともに行われるのが「鏡開き」です。
鏡餅を割って、家族や店の従業員と一緒に、神様の御下がりを頂く日です。
正月ももう終わり。
今日から「仕事初め」という意味もあるのです。
地域によっては日にちも違うようですが、「蔵開き」は古くから大切な行事の1つでした。
ことば検定プラス 今日の問題
「無尽蔵」、元々は何を指す言葉?
【選択枝】
■ 仏の教え
■ 秦の始皇帝
■ 右心室と・・・
本日の解答は
■ 仏の教え
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【今日の■のボケは?】
「無尽蔵(むじんぞう)」ではなく、「右心房(うしんぼう)」だそうです。
本日の林修先生の解説
【「無尽蔵」、元々は何を指す言葉?】
無尽蔵の由来はお布施を蓄えた蔵
「無尽蔵」ですが、まず"無尽"というと、互いに掛け金を出し合い、お金を融通し合う組織のことを言います。
無尽
互いに掛け金を出し合い
お金を融通し合う組織
お金を融通し合う組織
"頼母子講(たのもしこう)"とも言って、鎌倉時代ごろから始まったようです
一種の民間金融システムとも言える無尽。
その名前の由来は、かつて中国の寺院で、貧民救済や建物の修繕のために"お布施を蓄えた蔵"にあるとされています。
その名前の由来は、かつて中国の寺院で、貧民救済や建物の修繕のために"お布施を蓄えた蔵"にあるとされています。
実際の蔵を、「無尽蔵」と呼んでいたのです。
しかし、そもそも「無尽蔵」とは現実に存在する蔵を指す言葉ではありません。
しかし、そもそも「無尽蔵」とは現実に存在する蔵を指す言葉ではありません。
無尽蔵は無限の功徳を持つ仏の教え
これは中国随の時代に書かれた文書です。
徳広難窮。 名為無尽。 無尽之徳包含曰蔵。 -慧遠「大乗義章」(6世紀頃)- |
"徳広くして窮まり難し 名付けて無尽となす。
無尽の徳 包含するを蔵という"
「徳が広く、無限であることを無尽と言い、それを中に含むのが蔵だ」と書いてあります。
つまり、無限の功徳を持つ仏の教えを、無限の財宝を納める蔵に例えているのです。
仏の教えが、決して尽きることがないように、取っても取っても尽きないことを「無尽蔵」と言うようになりました。
前回の「ことば検定プラス」
本日の出題
「お天気検定」
□ 「成人の日」東京都心で日中の雪みぞれは過去10年で何日?
「ニュース検定」
□ 鹿島が1年かけてロボットに学習させたのは?