「賽銭」の由来は?
ことば検定プラス -林修-
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林修先生 ことば検定プラス
今日は1月5日、いつもの年なら「初詣には行かれましたか?」と聞くところですが、今年は新型コロナのせいで、「まだ行っていない」という方も多いでしょうね。
そして初詣に行くのは、神社でも寺でも問題ないのですが、お賽銭の役割は、本来だと神社と寺とでは違うのです。
神社のお賽銭には"前回の願い事へのお礼"という意味があって、
寺のお賽銭には"お金を落とし穢(けが)れを落とす修行する"という意味があるのだそうです。
(*宗派により異なる場合があります)
「賽銭」の由来は?
【選択枝】
■ 御神酒(おみき)
■ 米を撒(ま)く
■ 謝る気を感じない
本日の解答は
■ 米を撒(ま)く
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【今日の■のボケは?】
「賽銭(さいせん)」ではなく、「さーせん(すみません)」だそうです。
本日の林修先生の解説
【「賽銭」の由来は?】
「賽銭」の"賽"は神への感謝という意味
"さいせん"は漢字では「賽銭」と書きますが、これは和製漢語、つまり日本で作られた言葉だとされています。
"賽"の字には、神への感謝という意味がありますが、これは言葉の意味から、後に当てられたもので、古くは"散"と書いて「散銭」と呼ばれていました。
神への感謝はまず収穫物への感謝
そしてかつて、神への感謝と言えば、何よりにもまず収穫物への感謝でした。
神への感謝=収穫物への感謝 |
中でも、米は神から授かった神聖なものだとされ、収穫した米を感謝とともに神に供えたのです。
そんなお供えには、米を白紙で包んで供える"おひねり"と、神の前で米をまく"散米(さんまい)"とがあつて、この"散米"が、「賽銭」の語源だとされています。
室町時代頃になって、貨幣が流通し始めると神にお金を供えることが増えて、"散米"が"散銭"へと変わり、それがのちに「賽銭」へと変化したと見られます。
散米 ⇒ 散銭 ⇒ 賽銭 |
前回の「ことば検定プラス」
「お天気検定」
□ 2020年、日本で無かった気象の出来事は?
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□ 天皇陛下がライフワークとする研究テーマは?